前回、インフラエンジニア基礎IT用語【その1】・【その2】に引き続き、
インフラエンジニアとして知っておいた方がよいIT用語を紹介します。
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●Administrator
Windows OSをインストールした際に一番最初に登録されるユーザーを指します。
(管理者ユーザー)
※Windowsに限らずすべてのOSでインストールすると
一番最初に登録されるのは管理者ユーザーです。
名称は違う可能性があります。
●インストールメディアのアンマウント
クライアントへの納品前までにやっておくものです。
インストールしたメディアをアンマウント(取り外す)をしておくことです。
●セキュア
一般的に「安全である」「危険がない」といった意味の英語です。
●OSI参照モデル
サーバーとクライアント間の通信規格を定めたものです。
レイヤーは以下の7階層です。
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【7層】
名称 :アプリケーション層
規格 :HTTP,FTP,DNS,SMTP,POPなど
概要 :個々のアプリケーション
利用例:www,メール
【6層】
名称 :プレゼンテーション層
規格 :SMTP,FTP,Telnetなど
概要 :データの表現形式
利用例:HTML
【5層】
名称 :セッション層
規格 :TLS,NetBIOSなど
概要 :通信手段
利用例:HTTPS
【4層】
名称 :トランスポート層
規格 :TCP,UDP,NetWare/IPなど
概要 :エンド間の通信制御
利用例:TCP,UDP
【3層】
名称 :ネットワーク層
規格 :IP,ARP,RARP,ICMPなど
概要 :データを送る相手を決め、最適な経路で送信
利用例:IP
【2層】
名称 :データリンク層
規格 :PPP,Ethernetなど
概要 :隣接する機器同士の通信を実現
利用例:Ethernet
【1層】
名称 :物理層
規格 :RS-232,UTP,無線
概要 :物理的な接続、電気信号
利用例:UTPケーブル,光ファイバーケーブル
→物理的な接続、とはあるが、Wi-Fiについても1層に当たります。
Wi-Fiも無線ではあるものの、無線は無線で規格があります。
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●デフォルトゲートウェイアドレス
宛先のわからないパケットの転送先となるIPアドレスを指します。
●ファイアウォール
ネットワークの通信において、
その通信をさせるかどうかを判断し許可するまた拒否する仕組みを指します。
その通信をどう扱うかの判断は、
通信の送信元と宛先の情報を見て決めており、
通信の内容は見ていません。
これを荷物の配送に例えると、
送り主と宛先などの情報を見ているが、
その荷物の中身は見ていないということになります。
●TCP
セッション指向
3ウェイハンドシェイクによりセッションの確立を行います。
●UDP
データグラム指向
セッションの確立はしません。(相手にデータが届いているかの確認はしません。)
マルチキャスト・ブロードキャストで通信されます。
●ICMP
IP通信の疎通状態を調査したり、
正常に通信できない場合に送信元ホストエラー情報を返したりする、
IP通信を補佐するためのプロトコルです。
疎通確認の際に使用します。
●ポート番号
サービスやアプリケーションを識別する番号を指します。
IPアドレスとポート番号をセットで使用します。
16ビットの値で、通常は0から65535までの符号なし整数として表記します。
「TCP/80」「UDP/123」のように表記します。
範囲は0~65535で使用でき、3つに分けられます。
・ウェルノウンポート(0~1023):基本的なシステムサービスやプロトコルで使用されるポート番号です。
・レジスタードポート(1024~49151):IANA登録済みでIANAが管理しているポート番号で、特定のアプリケーションが使用することになっています。
・ダイナミックポート(49152~65535):登録もされていない、動的なポート番号、自由に使用できます。
サービスを提供するサーバ側で使用されます。
●データセンターエディション
高額ではありますが、ライセンスごとに認証が必要ないので特徴です。
●ホスト名の変更
Windowsの場合は変更する際には必ず再起動が走ります。
●アプリケーションとサービスの違い
アプリケーションはユーザーで開始・停止を行います。
サービスはユーザーでは開始・停止を行わず、
OS上で動作しているものを指します。
※タスクマネージャーでサービスを停止することは可能です。
●NICチーミング
コンピュータやネットワーク機器が備える
複数の「ネットワークインターフェース・カード(NIC)」を束ねて帯域を増加させ、
ネットワークインターフェース部分の冗長化を図り、
通信負荷を分散して耐障害性を高める技術です。
簡単に言うとネットワークの冗長化です。
帯域幅についてはアクティブ構成した分、加算されます。
例えば1Gbpsを2つで構成すると、帯域幅は2Gbpsになります。通信速度は変わりません。
イメージとしては一度に通信できる量は増えますが通信速度は変わりません。
●ドメイン
Active Directoryの基本単位です。
会社にあるコンピューターやユーザーなどをまとめて管理するための仕組みです。
Active Directoryデータベースを共有する範囲のことをいい、
ドメインを作成することで、組織のユーザー・グループ・コンピューターを集中して管理することが可能になります。
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参考文献:
「Qiita / インフラエンジニアになるための用語集」