前回投稿ではファイル管理に使うコマンド紹介の第7弾としてファイル・ディレクトリの所有者や所有グループを変更するコマンドを取り上げました。今回は第8弾としてファイル・ディレクトリのパーミッションを変更するchmodコマンドについて紹介します。
chmodコマンドでパ-ミッションを変更する場合、「chmod アクセス権 パーミッションを変更するファイル・ディレクトリ」のように記述します。アクセス権は3桁の数字か記号を使って指定します。
□3桁の数値を使ってパーミッションを変更
パーミッションを指定する3桁の数値は、読み取り権=4、書き込み権=2、実行権=1を足してできた数値を左から所有者、所有グループ、その他のユーザーの順で並べて表します。例えば「644」の場合は、所有者は読み取りと書き込みができて、所有グループのユーザーやそれ以外のユーザーは読み取りのみの権限が付与されます。
上の例では、カレントディレクトリにあるtest.txtのパーミッションを「664」から「644」に変更して、所有グループのユーザーの書き込み権限を削除しています。
□記号を使ってパーミッションを変更
記号でパーミッションを変更する場合、「ユーザー」「操作」「アクセス権」の3つを組み合わせて表します。上の例では、カレントディレクトリにあるtest.txtのパーミッションを変更して、所有グループのユーザーとその他のユーザーに書き込み権を追加しています。
□chmodコマンドで使用する記号
ユーザー
u 所有者
g 所有グループ
o その他のユーザー
a すべてのユーザー
操作
+ 権限を追加
- 権限を削除
= 権限を指定
アクセス権
r 読み取り権
w 書き込み権
x 実行権
□chmodコマンドのオプション一覧
-v コマンド実行の診断結果を表示する。
-c コマンドの実行結果、変更があった場合のみ、結果を表示する。
-R 複数ファイルに対して設定する場合、ディレクトリ内も設定対象とする。
引用:https://eng-entrance.com/linux-command-chmod