前回投稿の続きということで、historyコマンドの活用法についていくつか紹介します。前回はhistoryコマンドで過去に入力したコマンドの履歴を見ることができて、割り当てられている番号を使うとそのコマンドを再使用できるというところまで説明しました。
□history -w "ファイル名" 、 history -w "ファイル名"
-wオプションを使うと履歴をファイルとして保存することができます。また、保存したファイルは-rオプションによって読み込むこともでき、以前の履歴を呼び出して適用することができます。保存したファイルの内容を編集することで、よく使うコマンドを履歴という形で残して呼び出しやすくすることができます。
□history | less
テキストを1画面ずつ表示するlessコマンドにhistoryの出力結果をパイプを用いて渡すことで、コマンド履歴を1画面ずつ確認することができます。通常のlessコマンドと同様の操作で履歴を確認できるので、historyコマンド単体では確認できないような古い履歴も確認しやすくなっています。
□history | grep "検索したい文字列"
文字列を検索するgrepコマンドにhistoryの出力結果をパイプを用いて渡すことで、コマンドの履歴から必要なものを検索することができます。例えば以前使ったcatコマンドを検索したいときは以下のようになります。
検索対象はコマンド名だけでなくファイル名などの引数も含めたコマンドライン全体なので、319番にある「vi cat.txt」のようなコマンドが入力されていた場合でもこの検索に引っ掛かります。