Linuxでコマンドを入力する際、過去に使ったコマンドを表示したり再使用したりしたいときがあります。そんなときに使えるコマンドの履歴を表示する機能を紹介します。
□「↑」「↓」キー
最もシンプルかつ簡単な履歴の表示方法です。ここで「↑」キーを入力すると…
1つ前に使用したコマンドが表示されました。そのままEnterキーで再使用することだけでなく、ここにオプションなどの引数を追加・変更・削除して使用することもできます。
「↑」キーを複数回入力することでさらに過去の履歴も表示することができます。例えばこの状態から「↑」キーを2回入力すると…
2つ前に入力したmkdir testdirが表示されました。ここで「↓」キーを入力すると…
1つ前に入力していたlsコマンドが表示されました。「↑」キーで履歴を遡りすぎた場合、「↓」キーを入力することで1つ戻ることができます。ちなみに「Ctrl+P」で「↑」キー、「Ctrl+N」で「↓」キーと同じ動作をするようですが、私自身はあまり使用しません。
□historyコマンド
historyコマンドでは、過去に入力したコマンドの履歴を表示します。引数なしでhistoryと入力すると…
このように過去に入力したコマンドが一気に表示されます。コマンドの左にある番号を使って「!任意の番号」と入力することで簡単にコマンドの再使用ができます。例えばここで「!311」と入力すると…
311番に対応するlsコマンドが呼び出され実行されます。いつ実行したかわからないコマンドを呼び出す場合は「↑」「↓」キーを使うよりもこちらの方が楽になる場合もあります。
ただhistoryコマンドを使うだけでは、画面いっぱいに履歴が表示されて必要な情報が探せなくなることも少なくありません。そこでオプションを使ったり、パイプを用いて他のコマンドと組み合わせたりすると便利にhistoryコマンドを使うことができます。長くなってしまいそうなのでhistoryコマンドの活用法は、次の投稿としたいと思います。