今回はネットワーク層のプロトコル-----IPを紹介します。
ネットワーク層の役割
インターネットのように様々なネットワークが相互に接続された環境では、さらに離れたノードと通信を行う役割です。
ネットワーク層プロトコル
IP(Internet Protocol)とICMP(Internet Control Message Protocol)
*IPX、AppleTalkもネットワーク層のプロトコルですが、最近ではほとんど使用されていません。
IP
RFC791で標準化されているプロトコルで、最近のネットワークではデファクトスタンダード(世界標準)として使用されています。現在最も普及しているのはバージョン4の「IPv4」です。
IPアドレスを使用して直接接続されないノード同士が正しく通信できるようにすることです。
イーサネットではMTUが1500バイトが決まっているので、イーサネットのヘッダを除いたデータサイズが1500バイトより大きい場合は、データを分割して送信し、宛先に到着すると、元のデータに復元します。この時に使用されるのが、「識別子、フラグ、フラグメントオフセット」の3つのフィールドです。
IPでの通信時にトラブルが発生して宛先に到達できない場合などに、IPパケットが同じ箇所をぐるぐると周り続けてしまうことがあります(これを「ルーティンググループ」といいます)。到達する見込みがないパケットがいつまでも存在しているのは帯域幅の無駄なので、ルータを通過するごとにTTLの値を減らし、0になったらデータを廃棄します。
以上、ネットワーク層のプロトコル-----IPについて、紹介しました。
ご覧いただき、ありがとうございました。