アプリケーションの導入時に対話型インストーラを使用してインストールを
されることが大半を占めていると思います。
クライアントPCが2~3台程度であれば、対話型インストールでも問題なく
作業ができると思いますが、これが10台を超えてくるとこのインストール
方式だと、入力ミスや設定ミスが発生する場合があります。
この問題に対応する方法としてサイレントインストール(無人インストール)
があります。
簡単なコマンドを使用することで、同じインストール方法を実施する方法です。
SCCM等のプログラムを配信するシステムのパッケージ作成で使用されることが
多いです。
InstallShieldで作成されたインストーラを採用している場合、以下のような
スイッチを使用することで、サイレントインストールが可能になります。
(但し、必ずこのコマンドが使用とは限りません。)
■拡張子が、「.MSI」の場合
例:
C:\windows\system32\msiexec.exe /i "実行ファイル名.msi" /quiet /norestart
上記例は、拡張子がMSIの場合の代表的なものになります。
「/quite」はサイレントインストールの実行時オプションスイッチ
「/norestart」はインストール後、再起動を実行しないスイッチ
になります。
■拡張子が、「.exe」の場合
拡張子が「.exe」の場合は、応答ファイル「.iss」ファイルを作成する方法が
一般的です。
例:
C:\temp\setup.exe /r /f1c:\temp\setup.iss
上記例は、拡張子がEXEの場合で応答ファイルを作成する場合の代表的な
ものになります。
通常の対話型インストール画面が起動しますので、手動でインストール
を実施してください。
「/r」は応答ファイルを作成する時のオプションスイッチ
「/f1」は応答ファイルの作成場所を指定するスイッチ
になります。
作成された応答ファイルを使用する場合は、以下コマンドを実行します。
例:
C:\temp\setup.exe /s /f1c:\temp\setup.iss
「/s」は応答ファイルを使用する時のオプションスイッチ
「/f1」は使用する応答ファイルの場所を指定するスイッチ
になります。
上記以外のコマンドについては、実行ファイルのヘルプを参照してください。
インストールログの出力方法等のスイッチが掲載されていたりします。
また、リリースノートやインストールガイドに記述が掲載されているものや
応答ファイルがアプリケーションの中に付与されているものもあります。
最後に、拡張子が「.exe」で上記応答ファイルが作成できない場合は以下の
方法で作成できる可能性があります。
1.「setup.exe」を実行する。
2.インストーラが実行され「ようこそ」画面が表示される。
3.この画面が表示されたときに、%temp%フォルダを開く
4.インストーラを実行した時間でフォルダが作成されていないか確認する
5.作成されている場合は、そのフォルダ内に.msiファイルが作成されてい
るか確認する。
6.作成されている場合は、そのフォルダごとコピーを行い「.msi」ファイル
を使用して、サイレントインストールができるか確認を行う。
以上