Office 365の構築や運用に伴い、PowerShellでExchange Onlineに接続してコマンドレットを実行することはよくあります。
ふつうはIDとパスワードを入力して接続しますが、お客様の環境によってはSMSや電話を使った多要素認証が必要なアカウントを使って必要しなけれればならない場面があります。
その場合、通常と違った手順が必要となるので、それについて説明します。
<前提条件>
・Microsoft.NET Framework 4.5 と、Windows Management Framework がインストールされている必要があります。
→ふつうにPowerShellで接続するときと前提は同じです。
<手順>
1.Exchange Online管理センター[https://outlook.office365.com/ecp]に、Internet ExplorerかMicrosoft Edgeで接続します。
→Google ChromeやFirefoxではなく、IEかEdgeである必要があります。
2.左ペインより[ハイブリッド > セットアップ]を開き、「Exchange Online PowerShell Moduleは多要素認証をサポートします」と記載されている下の[構成]をクリックし、多要素認証用のPowerShellモジュールをインストールします。
3.インストールした「Exchange Online PowerShell Module」を実行し、以下のコマンドレットを実行します。
>Connect-EXOPSSession -UserPrincipalName <接続するアカウントのUPN>
4.認証のウィンドウが表示されるので、アカウントに設定している方式で多要素認証を行い、Exchange Onlineへ接続します。
また、この方法は多要素認証を行っていないアカウントでも行えます。一度ツールをインストールしてしまえば、よりシンプルなコマンドレットでExchange Onlineに接続できるので、是非活用してみてください。
<参考URL>