Linuxを活用して様々なデータを扱うにあたって知っておくと役に立つ、ファイルやディレクトリについて説明していきたいと思います。
・ファイル
文書や画像、音声などのデータをファイルという抽象的かつ統一的な概念によって扱います。これにより、データに対する基本的な操作(移動や削除など)を共通の方法で行うことができます。
・ディレクトリ
通常、ファイルは種類や内容に応じて整理しておきます。こうしたファイルの置き場所をディレクトリといいます。ディレクトリはファイルをしまっておくための箱やフォルダに例えられることが多いですが、箱の中に箱をしまっておく(階層化する)ことも可能です。その際、階層化された構造のことをツリー構造といいます。そしてツリー構造の一番根元に位置するディレクトリのことを「ルートディレクトリ」といいます。
ユーザーは、必ずツリー構造のどこかのディレクトリにいます。現在、ユーザー自身がいるディレクトリのことを「カレントディレクトリ」といいます。また、ログインした時点では「ホームディレクトリ」と呼ばれる自分専用のディレクトリがカレントディレクトリとなります。
ホームディレクトリでは、ファイルやディレクトリの作成や削除、移動などの操作を自由に行うことができ、通常の作業はこのディレクトリ、またはここより下のディレクトリ(サブディレクトリ)で行います。
ユーザーが「直接」操作できるファイルまたはディレクトリは、カレントディレクトリにあるものだけです。したがって、カレントディレクトリ以外のディレクトリに存在するファイルやディレクトリを操作するには、以下のいずれかの方法で行います。
1.操作対象が存在するディレクトリに移動する。
2.操作を指定する際に、それらが存在するディレクトリも指定する。
1と2のどちらの場合も対象となるファイルやディレクトリが存在する場所を特定する必要があります。ある場所からある場所への経路のことをパス(path)といい、パスによってツリー構造上の位置を指定します。
ご覧いただきましてありがとうございました。
■参考元
https://www.amazon.co.jp/Linuxコマンドブック-ビギナーズ-第4版-コマンドブックシリーズ-川口/dp/4797382384