今回の投稿では、「mkdir」について、少し詳しく説明していきます。
「mkdir」はディレクトリを作成するコマンドとして
1つのディレクトリを作成しましたが、今回は、
1.複数のディレクトリを作成する。
2.権限を指定してディレクトリを作成する。
について、紹介していきます。
1-1.複数のディレクトリを作成する。
「Linuxコマンド紹介(基本編)ファイル・ディレクトリ操作(1)」では
「mkdir」を使って1つのディレクトリを作成しましたが、今回は複数作成してみます。
方法としては、作成したいディレクトリ名を、スペースで区切って羅列していきます。
ディレクトリが複数作成されたか、実施に「ls」を使って確認していきたいと思います。
「thiruma2」「thiruma3」「thiruma4」が作成されたことが確認できます。
1-2.権限を指定してディレクトリを作成する。
まずは権限について説明させていただきます。
画像の左端に「drwxrwxr-x」の文字列があるかと思います。
文字の場所によって意味が異なってきます。
1文字目はファイル種別を表します。
「-」→ファイル
「d」→ディレクトリ
「l」→シンボリックリンク
を示しています。
2~4文字目まではファイル「所有者」に対する権限
5~7文字目はファイルの「所有グループ」に対する権限
8~10文字目は「その他」に対する権限を表しています。
権限の内容として
「r」→読み取り
「w」→書き込み
「x」→実行
となっており、権限がないものに関しては「-」で表示されます。
上記のルールに当てはめると画像のディレクトリはすべて
・ファイル種別:ディレクトリ
・「所有者」の権限:読み取り・書き込み・実行が可能。
・「所有者グループ」の権限:読み取り・書き込み・実行が可能。
・「その他」の権限:読み取り・実行が可能
ということになります。
指定方法について、ここでは8進数を用いた権限の指定をご紹介します。
8進数の場合、「rwx」は0~7までの数字を用いることで権限の指定をすることが
できます。
「0」: - - -
「1」: - - x
「2」: - r -
「3」: -w x
「4」: r - -
「5」: r – x
「6」: r w –
「7」: r w x
となります。
例えば「777」と指定すると、「所有者」「所有グループ」「その他」に「読み取り・書き込み・実行」の権限を指定し 、
「750」だと、「所有者」には「読み取り・書き込み・実行」、「所有グループ」には「読み取り・実行」、「その他」には権限を与えない。ということになります。
以上を踏まえたうえで、権限の設定をしてディレクトリを作成していきます。
今回は「700」に設定し、「所有者」のみに「読み取り・書き込み・実行」の権限を与え、「所有者グループ」と「その他」には権限を与えないディレクトリ「thiruma5」を作成します。
「ls」コマンドのオプション「-l」を用いて詳細を確認します。
「thiruma5」の権限が「所有者」のみに権限が設定され、「所有者グループ」「その他」には権限がないことを確認できました。
■参考元
https://qiita.com/shisama/items/5f4c4fa768642aad9e06
「mkdir」と「権限」に関する紹介は以上となります。
ご覧いただき、ありがとうございました。