今回は、現場で耳にした「SoftLayer」について簡単に調べてみました。
■「SoftLayer」とは
「SoftLayer」はIBM社のクラウドサービスのブランド名称ですが、元々、2005年に設立されたSoftLayer Technologies. Incにより提供されていたIaaS*1でした。
2013年7月にIBM社が買収し*2、IBM社のブランドとして「IBM SoftLayer」となりました。
2016年10月に「IBM Bluemix Infrastructure」とブランド名が変更され、Bluemixブランドに統合されましたが、2017年11月にBluemixブランドはIBM Cloudにブランド名が変更されました。
■「SoftLayer」の特長
①データセンター間を10Gbpsで結ぶネットワークを無料で利用可能
世界に約40ヵ所のデータセンターを展開しており、データセンターとデータセンター間を10Gbpsの高速ネットワークで結んでいます。
プライベートネットワーク内の通信は送受信無料で転送容量課金はありません。外部のパブリックネットワークとの通信は、受信無料、送信は仮想サーバの場合は1台につき月間5TBまで無料、物理サーバの場合は1台につき月間20TBまで無料となります。
② 3種類のサーバが選択可能
仮想サーバー/占有仮想サーバー/ベアメタル(物理サーバー)から選択が可能です。多くのクラウドサービスは仮想サーバのみの提供が多いと思いますが、SoftLayerでは物理占有型のベアメタルも選択できます。
③リソースを幅広く選択でき、きめ細かいリソースカスタマイズが可能
サーバ種類の他にもCPUのコア数、メモリ、ストレージ(内蔵ディスク:SAS、SATA、SSD、NAS、iSCSI、オブジェクトストレージ) OS、ノード間の帯域といったリソースが選択できます。
■他のクラウドサービスとの比較
■まとめ
「SoftLayer」について調べてみましたが、「IBM Cloud」とは何かという新たな疑問が生まれました。
また、「IaaS」や「PaaS」、「SaaS」の違いについても機会があれば、次回調べてみようと思います。
最後までご覧いただきありがとうございます。
■補足
*1 IaaSとは【 Infrastructure as a Service 】の略で、情報システムの稼動に必要なコンピ
ュータや通信回線などの基盤(インフラ)を、インターネット上のサービスとして遠隔
から利用できるようにしたもの。また、そのようなサービスや事業モデル。
*2 買収金額は20億USドル(日本円にして約約2000億円)となります。
ちなみに、最近では、2018/10/28に、IBMが340億USドル(日本円にして約3兆8000億円)で買収すると発表されたことが、大きな話題となったかと思います。
*3 内部から外部へ流れること。
■参考
https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/info/softlayer-is-now-ibm-cloud