昨今ではパブリッククラウドが多くの企業で採用され始め、一般的にも広く知られるようになってきました。
現在、Azure、AWS、GCP、IBM Cloud、Alibaba Cloudなど、多様なパブリッククラウドサービスが提供されていますが、
それぞれサービス内容に違いはあれ、コンピューティング、AI、IOT、機械学習、ブロックチェーン、App、DB、ゲームといった、
顧客のニーズに合わせたサービスの提供をしています。
そこで今回はこの中でAzure、AWS、GCPに絞り、サービスを選択する上で一番気になるであろう、価格に焦点を当ててみようと思います。
それぞれの見積りはこちらから
・Azure https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/calculator
・AWS https://aws.amazon.com/jp/pricing/?nc2=h_ql_pr
・GCP https://cloud.google.com/products/calculator/
※3つのサービス比較についてはこちらに詳しく掲載されています。
https://qiita.com/hayao_k/items/906ac1fba9e239e08ae8
今回は以下のようなの構成で比較してみました。(2019/05/17時点。)
サービス:コンピューティング
OS:Windows
Region:東京
Instances:1
CPU:8vCPUs ※1
GPU:無し
RAM:64GB ※1
SSD:200GB ※1
稼働時間:720h(30日)
課金オプション:従量制
スナップショット:無し
サポート:無し
※1 容量やコア数のみの選択のため、それぞれの周波数やIOPSなどの数値は異なる可能性があります。
ではそれぞれの見積りを見てみましょう。
先ずはAzureから
次にAWS
最後にGCP
GCPだけCSVでの出力ができなかったため、メールを送信しましたが、
ご覧の通り、AzureとAWSの価格はほぼ変わらず、GCPが1割程度安くなる結果となりました。
AWSにはFree Tier Discountなるものがありますが、これは最初の12か月のみ割引されるそうです。
また、今回のケースではGCPに継続利用割引が適用されており、下の画像のように1か月以内で182.5hrs~365hrsの利用分を20%引き、
365hrs~547.5hrsの利用分を40%引きされた金額なので、今回のように毎日24時間稼働することを想定すると約30%安くなる仕組みになっています。
なので、より短期間の利用になるとGCPの方が高くなる事も考えられます。
しかし、これらはあくまで見積りの為、使用状況によって価格が前後する可能性が考えられますが、
基本的に大きな価格差はないと考えて良いでしょう。
また、サービスは限られますがそれぞれ最大12か月のお試しができるので、いろいろ試してみるのもいいかもしれません。
とはいえ個人で利用するにはまだオンプレでいいかなと感じる価格設定ではありますが…
因みに、一番構成の柔軟性が高いのはGCPでした。AzureやAWSは基本的にCPU数、RAM、ストレージがセットになったテンプレートからしか選べませんが、GCPはそれらすべて個別に好きな数値を選べる(もちろん限度はありますが)ようになっています。
また、Azureに関してはストレージのトランザクションの設定もしなければならず、量によって金額も変わってくるため、実際に見積りをとる上では少々めんどくさい部分になりそうな予感がします。