・patrol readとは、ディスクの物理エラーを検出し、リカバリを行うためのプロセスです。
具体的には、SCSI/SASのVerifyコマンドを実行し、障害が発生する前にエラーを特定します。
これにより、システムのパフォーマンスが向上し、データの完全性が確保されます。
※verifyコマンドにつきましては、下記サイトにてわかりやすく説明されているので、ご参照ください。
verify【コマンド】とは|「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典
・patrol readの主な機能について
①パトロールリードは、ハードディスクドライブの不正な領域をマッピングし、
物理ディスクエラーをチェックします。これにより、障害が発生する前に問題を特定し、予防保守として機能します。
② 通常、パトロールリードは自動的に実行され、設定されたスケジュールに従って定期的にドライブをチェックします。
例えば、デフォルトでは7日ごとに実行されることが一般的です。
③ RAID構成のドライブに対しても機能し、
冗長性のあるバーチャルディスクに対してエラーセクタを修復することができます。
・patrol readの実行頻度について
ドライブをアクセスしてメディアエラーを検査、修復する処理を行い、
データの信頼性を維持する処理をメディアチェックと呼びます。
アレイコントローラにより、パトロールリード(Patrol Read)、整合性確保(Make Data Consistent)、
メディアベリフィケーション(Media Verification)といった機能により、メディアチェックが実施されます。
メディアチェックの定期的な実行の為に、アレイコントローラ自身による自動実行、RAID管理ツール(ServerView RAID Manager)によるスケジュール機能、追加ツール(HDDチェックスケジューラ)によるスケジュール機能があります。お使いのアレイコントローラに対応したメディアチェック機能を、必ず定期的に実行してください。メディアチェックの実行頻度は、一週間に一回以上をお勧めします。
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