先日、資格試験のためにChatGPTに問題を作ってもらい、それを解いてあることに気が付きました。
正解の選択肢が全てA
なんとか選択肢にランダム性を持たせられないか、試しましたがダメ。
ChatGPTからは、「癖なのでどうしようもない」と開き直られました。
なぜ、選択肢に偏りが出てしまったのか
それはChatGPTに限らず、ほぼ全ての生成AIが、乱数を発生させる仕組みを持っていないから。
生成AIに乱数プログラムが搭載されていない理由
①本来の設計目的が「言語生成」だから
ChatGPTやCopilot、Geminiなどは、大規模言語モデルで、次に来る単語(トークン)を予測することを目的としています。
②乱数の安全性・信頼性を確保できないから
乱数は、暗号鍵の生成などのセキュリティ用途に使われたりします。
もし、「AI内臓の乱数」が偏っていたり、再現可能だったりすると、セキュリティ事故に繋がります。
なので、「生成AIモデル自体に乱数機構を埋め込む」ことは避けられているそうです。
便利で万能な気がする生成AIにも、苦手な事・制限されて出来ない事があります。
外部ツールなどで乱数を発生させるなど工夫をして、上手く生成AIを活用しないといけないと感じた経験でした。