野球やサッカー、ライブやイベントなどの終了時に会場の出口や周辺で込み合うことは多々あると思います。
実際に皆さん自身も体験したことはあるでしょうか。
終電や明日の仕事の時間の関係で帰宅を急ぐ方や、仲間内で二次会を開催したり翌日が休日だからゆっくりでもいい方などそれぞれだと思います。
それらのすれ違いから大小のトラブルや、混雑時の転倒は死亡事故が起こる場合もあります。
それらを避けるためのAIの研究が現在行われています。
例えば、この研究ではCrowd Management Platform as a Serviceと呼ばれる群衆誘導予測や可視化できるシステムを取り入れ、ドーム球場周辺の最寄り駅の混雑を10分前に予測するフレームワークを構築することができました。
またこの研究のすごい点は不特定多数の人がそれぞれ行先や滞在時間が異なるショッピングモールや大型商業施設などでも利用できる点です。人々の動線把握から効果的な誘導策の提示ができる点はとても画期的なシステムです。
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-23K22934/
また、シミュレーションを使うことで分散退場の効力や近隣住民への影響などの重要性などの研究がされています。
この研究では国立競技場が対象会場となっておりますが、研究が進めば東京ドームやその他大型会場への応用が期待されています。
https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/records/242323
イベントの評価は主に内容面ばかり取りざたされますが、こういったトラブルの回避や近隣住民への配慮ができなければ持続不可能になっていきます。
AI技術の発展により人々の暮らしやイベント事への快適性が広まることを願っています。