・ハウジングサービスとは
ハウジングサービスはサービス提供事業者が、顧客の通信機器(サーバ等)を、自社の回線設備の整った施設に設置するサービスのことです。
自分たちの手で運用するため、サーバの「賃貸マンション」に例えられます。
・ハウジングサービスのメリット
①安定性の高い電力供給が可能
ハウジングサービスでは、停電などでサーバが停止しないよう、常に自家発電による非常用電源も備えており、安定した電力供給が可能です。また電源回りもサーバを守る専用の機器を使用しているため、落雷などによる故障も回避できます。
②物理的セキュリティ対策
自社でサーバを保有するオンプレミスの場合、社内に厳重なセキュリティを確保したサーバルームを設置するためには大きなコストがかかります。 ハウジングサービスは、専用施設として建物自体が人の出入りを制限したものになっており、厳格な入退室管理、監視カメラなど、手厚いセキュリティ対策を実施しています。
③スペースの有効活用・コスト削減が可能
オンプレミスの場合、専用のサーバルームを設置することは人の出入りに関するセキュリティ対策以外にも、耐震床や耐震ラックの導入、専用の空調や電源、インターネット回線の引き込みなど、専用設備を設置するさまざまなコストがかかりますが、
ハウジングサービスなら、スペースが有効活用できるうえ、こうした設備は不要です。
・ハウジングサービスのデメリット
①利用開始に時間がかかる
ハウジングサービスでは、サーバー機器の準備や回線の選定と引き込みなどは自社で担う必要があります。これからサーバー運用を開始したい場合に、導入準備の時間や手間がかかる可能性があります。
◆参考文献