・APIとは、2つのアプリケーションやソフトウェア同士が情報をやり取りする際に使用される、窓口のことです。
アプリケーション同士が接続する際のプロトコルや接続部分の仕様を取り決めたものです。
・APIの種類
①Web API
インターネットを経由して情報のやり取りが行われるAPIのことです。
HTTP/HTTPSを利用して、アプリケーション同士が接続する仕組みを提供します。
②OSが提供しているAPI
APIの中には、OS上でプログラミングを行うために用意されているものもあります。
たとえばWindows APIは、その名の通りWindows上でプログラミングを行うために用意されているAPIです。
プログラムからWindowsの機能や情報を簡単に利用できるように、開発者に向けて提供されています。
・API連携の活用事例を以下に示します。
①SNSでの利用
LINEやX、FacebookなどのSNSが提供しているAPIを活用することで、
以下のようなことが可能になります。
自社サービスへの登録を顧客にしてもらう際、既存のSNSアカウントを利用してもらう
登録してもらったSNSアカウント情報のデータを収集・分析
LINEなどのチャットボット機能をコミュニケーションツールとして利用
例えば、Xの口コミを分析したり、自社製品に合ったインフルエンサーを効率的に探したりすることが可能です。また、ヤマト運輸などではLINEのチャットボット機能が活用されています。
②ECサイトでの連携
ECサイトのAPI連携では、実店舗や自社サイトの商品在庫・顧客データなどの一元管理が可能です。例えばAmazon APIの場合、以下のように活用できます。
APIで取得したAmazonの商品情報を自社サイトにリアルタイムで反映
商品出品・注文処理など、販売・管理機能の利用
Amazonの顧客レビューやデータをAPIで収集し、顧客の嗜好や購入傾向を分析
商品情報などが自動で更新されるため、販売に関わる手間が大幅に省けます。AmazonがAPI連携しているクレジットカード会社の決済手段なども利用可能です。Amazonの膨大な顧客レビューやデータを活用し、競合製品との比較や顧客の購入傾向を分析できます。多くの企業が、商品の改善やマーケティング施策に利用しています。
◆参考文献