SANブートとは、ETERNUS等の外部ストレージ上に保存してあるOSのデータを読み込み、
サーバのメモリ上へ展開することによって、サーバを起動させる起動方法です。
※サーバ内にOSが内蔵されているわけではなく、外部の機器に格納されているデータを読み込みます。SANのメリットとしては、以下の点が挙げられます。
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①サーバー自体にストレージが必要なくなり、サーバーの設定やメンテナンスが容易である。
※ローカルブート環境(サーバ内にOSが内蔵されている環境)に比べて、障害が発生した場合、
迅速な復旧が可能です。ローカルブート環境の場合、OSを再インストールし、バックアップからデータのリカバリが必要です。
②SANの冗長性を利用することで、サーバーの可用性を高めることが出来る。
※SANに利用されるETERNUSは、コントローラ、ディスクドライブ、電源、ファン等の主要なコンポーネン
トを冗長化しており、活性交換が可能なので連続運転を可能にします。
※SANは、独立したネットワーク環境にて、データのやり取りを行うため、インターネットやメールなどの
汎用的なデータの処理が不要のため、高速でデータのやり取りが出来ます。
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SANには種類があります。主なSANの形態を下記にまとめました。
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①FC-SAN
FC-SANは、専用のファイバーチャネルネットワークを使用し、以下の要素で構成されます。
FCスイッチ(SANスイッチ):ストレージとサーバーを接続する
FCホストバスアダプタ(HBA):サーバーがFCネットワークに接続するために必要
FCストレージアレイ:ストレージデバイス群
データ転送にはSCSIコマンドを使用し、ストレージの読み書きを高速に処理します。
※参考文献