デフォルトルートとは?
今回は、デフォルトルートについてご紹介いたします。
デフォルトルートは、ルーティングテーブルに特定の宛先が見つからない場合に使用されるルートで、全ての未指定の宛先に対してパケットを転送します。通常、アドレス「0.0.0.0/0」で表され、全てのIPアドレスをカバーします。
例えば、ルータが宛先IPアドレスを持つパケットを受信した際、その宛先がルーティングテーブルに存在しない場合、デフォルトルートが適用され、パケットは指定されたネクストホップに転送されます。
デフォルトルートは特にインターネット接続やスタブネットワークでよく使用されます。企業や家庭のルータはデフォルトルートを使用して全ての外部通信をISPに転送し、ルータは膨大な経路情報を学習する必要がなくなります。
スタブネットワークでは、内部ネットワークの全ての通信をデフォルトルートを通じて外部ネットワークに転送することで、シンプルなルーティング設定が可能になります。
デフォルトルートの設定は、ルーティングテーブルの管理を簡素化し、未知の宛先に対するトラフィックを効率的に処理します。ただし、特定の宛先に対する詳細なルート情報がある場合は、デフォルトルートよりも優先されます。
デフォルトルートはネットワークの設計と管理において重要な役割を果たしますが、適切に設定しないとトラフィックのルーティングに問題が生じる可能性があります。
今回は、以上になります。
参考:https://www.pingcollege.com/routing-part5/