Linuxで使用するsuコマンドについて記載します。
一時的に他のユーザの権限に切り替える場合はsuコマンドを使用します。オプションとして、ユーザの前にハイフン(-)を指定することで、suコマンドで切り替えたユーザのログイン環境になります。rootとしてログインするには「su - root」を実行します。
su [オプション] [変更先ユーザ名]
suコマンドにより権限を切り替えると、切り替えた後のユーザ権限でファイルやディレクトリにアクセスすることになります。しかし、環境変数に設定した値などは、suコマンド実行前に利用していたユーザの環境の値が継承されます。
一般ユーザが一時的に管理者権限を使用するコマンドとしては、suコマンドやsudoコマンドがあります。
suコマンド
一時的にアカウントを別のユーザのものに切り替える
sudoコマンド
事前に管理者から許可されている管理用のコマンドを実行する
suコマンドを実行すると、指定されたユーザで新しいシェルが起動されます。元のユーザに戻る際はさらにsuコマンドを実行するのではなく、exitコマンドを使用して現在のシェルを終了します。
出典
LPICレベル1スピードマスター問題集, Version5.0対応, 101試験, 102試験対応
有限会社ナレッジデザイン 山本道子・大竹龍史 著