TCP/IP ~アプリケーション層のプロトコル~
今回は、TCP/IPアプリケーション層のプロトコルについて、紹介したいと思います。
HTTP
「Hypertext Transfer Protocol」を略して「HTTP」と呼ばれます。
Webサイトを表示するたものプロトコルで、仕組みとしてはクライアントから「HTTPリクエスト」を送信し、Webサーバが「HTTPレスポンス」を返却することWebサイトを表示します。
SMTP
「Simple Mail Trasfer Protocol」を略して、「SMTP」と呼ばれます。
電子メールを送信する際に使用されるプロトコルで、仕組みは送信されたメールをSMTPにより送信者のメールを管理しているメールサーバに送られ、さらにSMTPにより、受信者のメール管理しているメールサーバにメールが転送されます。
受信者は、後に説明するPOPまたはIMAPを使いメールサーバにメールが届いているか問合せをおこないメールを受信します。
POP
「Post Office Protocol」を略して、「POP」と呼ばれます。
電子メールを受信する際に使用されるプロトコルで、受信者は、自身のメールを管理しているメールサーバに「メールが届いていないか」の問い合わせおこないます。
メールサーバは受信者から送られてきた、POPの問い合わせに対して、ユーザー名とパスワードを照合し、認証に成功すると受信側のメールサーバに保管されているメールを受信者に送信します。
IMAP
「Internet Message Access Protocol」を略して、「IMAP」と呼ばれます。
POP同様、電子メールを受信する際に使用されるプロトコルで、POPはメールサーバに届いたメールを受信者のコンピュータにダウンロードするのに対し、IMAPはメールサーバのメールを閲覧します。
FTP
「File Trasfer Protocol」を略して、「FTP」と呼ばれます。
FTPクライアント間でファイル転送を行うためのプロトコルで、利用者のコンピュータからFTPサーバへファイルを「アップロード」することができ、FTPサーバから利用者のコンピュータにファイルを「ダウンロード」することができます。
DHCP
「Dynamic Host Configuration Protocol」を略して、「DHCP」と呼ばれます。
インターネット等のネットワークを一時的に使用するコンピュータに「IPアドレス」などの必要な情報を自動的に割り当てることができ、IPアドレスが重複しないように採番します。
NTP
「Network Time Protocol」を略して、「NTP」と呼ばれます。
コンピュータの時刻を正しい時刻に同期するために使用されるプロトコルで、NTPサーバに時刻を問い合わせ、その結果をコンピュータの時計に反映します。
DNS
「Domain Name System」を略して、DNSと呼ばれます。
ネットワーク上のコンピュータの住所となるIPアドレスとそのIPアドレスを人間がわかりやすい形にした「ドメイン」の対応表を管理しているプロトコルです。
SNMP
「Simple Network Management Protocol」を略して、SNMPと呼ばれます。
ネットワーク上にある機器を監視するためのプロトコルで、SNMPマネージャーとSNMPエージェントで構成されています。
Telnet
「Teletype network」を略して、「Telnet」と呼ばれます。
遠隔地にあるサーバやルータなどを操作する際に使用するプロトコルです。Telnetを使用することで遠く離れたサーバでも遠隔から操作することができます。
SSH
「Secure Shell」を略して、SSHと呼ばれます。
暗号や認証の技術を用いて、遠隔にあるサーバを操作する際に使用されるプロトコルで、ファイル転送に使用されるFTPでもSFTP(SSH File Transfer Protocol)として利用されます。
今回はこれで以上となります。
次回はトランスポート層で使用されるプロトコルについて、説明したいと思います。