Linuxで使用するcdコマンドについて記載します。
ファイルシステム内を移動するにはcdコマンドを使用します。
cd [ディレクトリ]
ディレクトリは、相対パスもしくは絶対パスで指定します。その他にも、以下に記載した記号で表すことができます。
/(スラッシュ)・・・ルートディレクトリ。ファイルシステムの頂点(ルート)を表す。
~(チルダ)・・・ホームディレクトリ。実行ユーザーの作業用ディレクトリを表す。
.(ドット)・・・カレントディレクトリ。実行ユーザーが作業を行っているディレクトリを表す。
..(ドットドット)・・・親ディレクトリ。あるディレクトリを起点として、1つ上の階層にあるディレクトリを表す。
cdコマンドの因数でディレクトリの指定を省略した場合は、ホームディレクトリに移動します。ログインユーザーがkaoruの場合、どのディレクトリで作業を行っていても、「cd」「cd ~」「cd ~kaoru」のいずれかを実行すると、ホームディレクトリである/home/kaoruへ移動します。「cd ~ユーザー名」は現在のログインユーザーにかかわらず、~以降に指定されたユーザーのホームディレクトリへ移動するという意味になります。ただし、アクセス権限がなければ移動できません。
出典
LPICレベル1スピードマスター問題集, Version5.0対応, 101試験, 102試験対応
有限会社ナレッジデザイン 山本道子・大竹龍史 著