代表的なオープンソースソフトウェアについて紹介します。
・OS
オープンソースのOSはLinux以外にもあります。Linuxと同様にUNIX系OSであるFreeBSD、OpenBSD、 NetBSDはBSD系UNIXの派生OSです。オラクル社のUNIXであるSolarisでは、オープンソース版のOpenSolarisから派生したOpenlndianaがあります。Windows互換OSではReactOSが有名です。
・サーバーソフトウェア
WebサーバーのApache HTTP ServerやNginx、 DNSサーバーのBIND、メールサーバーのPostfixやsendmailは、どれも高いシェアを誇っています。ファイル共有サーバーのSambaを導入すると、LinuxマシンをWindowsサーバーとして利用することができます。Linuxマシン同士でのファイル共有にはNFSが便利です。
・データベースソフトウェア
データベースソフトウェアであるMySQL、MariaDB、PostgreSQL、SQLiteは、特にWebアプリケーションで高い人気があります。
・デスクトップソフトウェア
WebブラウザであるFirefox、メールクライアントのThunderbird、統合オフィスソフトウェアのLiberOfficeは、Windowsでもなじみのソフトウェアです。画像処理ソフトのGIMPは、Linux・Windowsの両方で利用できます。
・ソフトウェア開発
C/C++などのコンパイラであるGCC、C言語のライブラリであるglibcは、Linuxでは不可欠です。日本で開発されたスクリプト言語Ruby、主にWebアプリケーションに使われるPHPやPerl、AIからシステム管理Webアプリケーションまで幅広く利用れているPython、Javaのオープンソース版であるOpenJDK、サーバーサイドでJavaScriptを利用できるnode.jsなど、プログラミング言語の実行環境もオープンソースで利用できます。
・オンラインストレージ
オンラインストレージを提供するクライアント/サーバーソフトウェアにはownCloudや、その派生ソフトウェアであるNextCloudがあります。オンラインストレージであるDropboxやOneDriveをプライベートで構築できます。
以上となります。
出典
1週間でLPICの基礎が学べる本第3版 中島能和 著, 株式会社ソキウス・ジャパン編