・WindowsやmacOSとLinuxの違い
WindowsやmacOSと異なり、Linuxはオープンソースで開発されています。企業が開発しているソフトウェアの多くは、内部のプログラムが公開されていません。理由として、ソースコードがあれば、コピー製品を簡単に作ることができてしまうことがあげられます。一方、Linuxは、ソースコードが完全に公開されており、だれでも読むことができ、ソースコードを修正したり機能を追加したり、開発に参加することもできます。
・フリーソフトウェアとオープンソースの違い
もともと「フリーソフトウェア」という場合の「フリー」は「自由」という意味でつかわれていました。自由に利用でき、自由に改変し、自由に公開できるという意味での「自由」です。しかし、「無料」の側面ばかりが注目されるようになってしまったため、1998年にオープンソースという言葉が生まれました。オープンソースを推進しているOSI(Open Source Initiative)では、オープンソースの定義として以下の10項目を定めました。
1. ソフトウェアの販売や無料配布の自由
2. ソースコードの入手が可能
3. ソフトウェアの改良や派生ソフトウェアの作成が可能
4. 作者のソースコードの完全性を維持
5. 個人やグループの差別の禁止
6. 利用分野に対しての差別の禁止
7. 再配布するときには追加ライセンスが不必要
8. 特定製品のみの有効なライセンスの禁止
9. ほかのソフトウェアを制限するライセンスの禁止
10. 技術的に中立
以上となります。
出典
1週間でLPICの基礎が学べる本第3版 中島能和 著, 株式会社ソキウス・ジャパン編