今回はSLAについて記載したいと思います。
SLAとはService Level Agreementの略で、事業者が提供するサービスについてその範囲・内容を明確にし、利用者側と合意ができるようにしたものです。守れなかった場合には利用金額の返金といった保証があります。
システム運用に関するSLAではバックアップの保存期間保証、稼働率は何%以上を保証するか、障害が起きた場合の復旧時間は何時間以内にするのかなどの項目があります。
障害に関する項目はサービスの継続に関わり、中でも稼働率は障害によるシステムの停止時間であるダウンタイムがどのくらいかを図るための指標です。
・稼働率99%の場合=年間ダウンタイム3.65日
・稼働率99.9%の場合=年間ダウンタイム8.76時間
・稼働率99.99%の場合=年間ダウンタイム52.56分
・稼働率99.999%の場合=年間ダウンタイム5.26分
このような基準があることによってシステムごとの必要な稼働率を逆算しサービスを展開することも可能です。逆にある程度のダウンタイムが許されるのなら、コストを抑えてサービスを選択することができます。
また、SLAに似た言葉でSLOがあります。これはService Level Objectiveの略でサービス提供者が設定する品質水準を意味します。SLAとの違いは項目を守れなかった際の罰則がないということです。利用者との内容の合意を行う必要が無いためSLOはSLAに比べてより厳しい基準で設けられていることが多いです。
参考文献
SLAとは?SLOとの違いと、大手クラウドサービスのSLAを解説 | ビジネス継続とITについて考える (sios.jp)