今回はCisco機器を設定した際の設定ファイルの保存先についてまとめます。
■設定ファイルと保存場所
ルータやスイッチでは設定を行うと、
設定ファイルにその内容が書き込まれます。
主要な設定ファイルとして、startup-configとrunning-configがあります。
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①【startup-config】
保存場所→
NVRAM
startup-configは、ルータが再起動しても消えることがない設定ファイルです
ルータが起動する際には、startup-configに記録されている設定内容を読み込んで起動します。
再起動しても設定内容が消えないようにしたい場合このファイルに書き込む必要があります。
ただ、このファイルはルータやスイッチに設定を行っても自動で更新されず、
手動で設定する必要があります。
②【running-config】
保存場所→
RAM
running-configは、ルータが再起動すると消えてしまう設定ファイルです。
ルータはstartup-configと同じ内容となっています。
ただstartup-configと違い、
ルータで設定を変更すると、リアルタイムで更新されます。
今現在、動作している設定内容が保存されているファイルということになります。
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ルータのメモリ領域
上述したstartup-configとrunning-configの二つのファイルは、
保存されるメモリ領域が異なります。
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例:ルータ
・RAM
→running-configなど
読み書きが可能で、電源をオフにすると内容が消える。
RAMは揮発性のメモリです。(揮発性:通電しなくなると内容が消える)
RAMには、主にCisco機器が動作している際に使用しているファイルである、
running-config、パケットやフレームを一時的に格納する、
バッファ、ルーティングテーブルなどがRAMの中に保存されています。
・NVRAM
→startup-config、コンフィギュレーションレジスタ
読み書きが可能で、電源をオフにしても内容は消えない。
NVRAMは不揮発性のメモリです。(不揮発性:通電しなくても内容が消えない)
・ROM
→Mini IOS、POST、Bootstrap
読み書き専用で、電源をオフにしても内容は消えない。
・フラッシュメモリ
→IOS
読み書きが可能で、電源をオフにしても内容は消えない。
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■参考文献
林口裕志,浦川晃.シスコ技術者認定教科書.CCNA 完全合格テキスト&問題集 [対応試験]200-301, 2023,99-101