こんにちは。
Microsoftが2024年1月に「Copilot for Microsoft 365」の小規模事業者向けの公開と、「Microsoft Copilot Pro」のリリースを行いました。

どちらも、チャットベースで検索、要約、コンテンツ作成、を行うことができるAIアシスタントです。

「Copilot for Microsoft 365」は「Copilot Pro」の上位互換みたいなものかと思っていたら、実は結構違いがあるようなのでまとめてみました。

■価格
Copilot Proは Microsoftアカウントで 3,200円/月 で購入でき、月毎の支払いです。
Copilot for Microsoft 365は「Microsoft 365 E3/E5」または「Business Standard/Premium」を利用しているMicrosoft 365テナントで 3,750円/月 で購入でき、年間契約のみです。（MS直接購入の場合）

■AIエンジン
Copilot Proは、GPT4をより高速化したGPT4-Turboをピーク時にも優先的に利用できます。
Copilot for Microsoft 365は、GPT4-Turboの優先利用はありません。

■対象となるOfficeアプリ
Copilot Proは、Outlook/Word/Excel/PowerPoint/OneNoteでのコンテンツ作成の補助ができます。
Copilot for Microsoft 365は、上記に加えてTeams/Loop/WhiteboardといったMicrosoft 365に付随するサービスでコンテンツ作成の補助ができます。

■学習対象となる情報
Copilot Proは、インターネットの情報を収集・要約して回答を生成します。
Copilot for Microsoft 365は、上記に加えてMicrosoft 365テナント内に存在するコンテンツを対象とします。

■画像生成
Copilot Proは、1日あたり100ブーストを利用してDALL-E3による高速なAI生成ができます。
Copilot for Microsoftは、PowerPointなどのMicrosoft 365アプリ内に画像生成機能が統合され、ドキュメント作成をサポートします。

これら以外にも違いはあると思いますが、一旦はこれくらいで。
『Copilot Pro』と『Copilot for Microsoft 365』はどちらかがより優れている、というものではなく明確に異なる利用シーンを想定していることがわかってきました。

特に最も重要な点は「組織内のコンテンツを学習対象とするかどうか」です。
組織内のコンテンツを参照することで、より組織の仕事に最適化されたコンテンツ生成が利用できるといえると思い明日。
また、これが意味するところは「Microsoft 365を積極的に活用している組織かどうか」によって利便性が大きく左右されることを意味しているとも考えます。


その他、気になった注意点として。

Copilot Proを購入してOfficeアプリのCopilotを利用する場合は、「Microsoft 365 Personal」または「Microsoft 365 Family」のOfficeアプリが必要になります。
例えば、「Office Home and Business 2021」などの買い切りのアプリケーションでは利用ができません。

また、「Copilot for Microsoft 365」においても、「Microsoft E3」などに含まれるOfficeアプリである必要があります。

なかなかわかりやすくまとめるのが難しいですね。
表にすると↓のような感じです。



結論として、個人利用の範疇であればMicrosoft 365テナントを所持していたとしてもCopilot Proの利用がベターかなと感じたので、Copilot Proを契約して利用してみようと思っています。