今回はオンプレミスのメリット・デメリットについてまとめます。
■オンプレミスとは
オンプレミスとはソフトウェア・ハードウェアを自社で保有・管理し、
システムを自前で構築する運用方法です。
「オンプレ」「自社運用」とも言われます。
オンプレミスは従来のシステム構築方法です。
2000年ごろからクラウドという新方式が登場したことにより、
クラウドと区別するために従来の方式をオンプレミスと呼ぶようになりました。
例えば、メールシステムをオンプレミス型で構築する場合、
・メールのアプリケーションやメールサーバーなどの購入、管理
・カスタマイズや設定などのシステム構築
・アップデートやトラブル対応などの保守
など、システムの調達・構築・保守管理のすべてを自社で行うことになります。
導入や運用時に手間や時間がかかる一方で、データの管理を外部に託さなくてもよく、
セキュリティ上の安心感があるなどの良さもあるため、
クラウドと用途に応じた使い分けが必要です。
■オンプレミスのメリット・デメリット
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【メリット】
・セキュリティ管理を自社で行える
・カスタマイズや他システムとの連携がしやすい
オンプレミスでは、サーバーなどを自社で保有するため、
ネットワーク環境やセキュリティ対策も自由に選択可能です。
インターネットを使わず社内ネットワークのみで接続したり、
高度な暗号化などのセキュリティ対策を採用するなど、
セキュリティレベルを自由に管理できます。
また、オンプレミスでは、ソフトウェア・ハードウェアを何にするか、
どういうカスタマイズをするかも完全に自由です。
ソフトウェアの選択肢に制限がないため、
他システムとの連携の自由度も高くなります。
結論、自社ですべてを保有・管理するオンプレミスでは、
選択肢に制約が全くないことが大きなメリットです。
【デメリット】
・運用開始までにコストや時間がかかる
・保守やトラブル対応など運用の負担が大きい
ソフトウェア・ハードウェアの購入も設定・テストも、
すべて自社の責任で行うオンプレミスは、
システム運用開始までに費用と時間がかなりかかります。
カスタマイズが複雑であればあるほど所要時間は増える傾向にあり、
数か月を要することもあるはずです。
オンプレミスでは、機器の更新・ソフトウェアのアップデート・
トラブル対応もすべて自社で行います。
情報システムに詳しい従業員を配置する必要があり、
大規模なシステムを運用する場合や人材に制約がある中小企業などでは、
特に負担が大きくなります。
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参考文献:
「オンプレミスとは?意味やクラウドとの比較までわかりやすく解説」