今回はBluetooth機能について気になったことがあり調べたので共有します。
Bluetoothは無線通信の規格の一つで、バージョンによって通信速度や通信範囲、消費電力などが異なります。
Bluetoothのバージョンは1.0~5.2まで存在しており、
バージョンが高いほど通信品質が向上しています。
バージョンには互換性があり、バージョンが違うデバイス同士で接続すると、
低いバージョンに合わせて通信されるため、一部機能が使えなくなる可能性があります。
バージョンによって対応するプロファイルも異なります。
■歴史
1999年にBluetoothの最初のバージョン1.0がリリースされました。
その後一般に普及したバージョンが1.1です。
現在一般的に普及しているバージョン5.0では、
通信速度は2倍、通信範囲は4倍にもなりました。
また、バージョン4.0では従来よりも消費電力を抑えられるモード
「Bluetooth Low Energy」をリリースし、大幅な省電力化に成功しているようです。
■通信範囲について
Bluetoothにはバージョンとは別に
Classと呼ばれる有効距離を表す概念があります。
Classを確認すれば、機器の通信範囲がどの程度あるのかが分かります。
Classは、Bluetoothを搭載している機器ごとに設定されており、
現在使われているものは以下の3種類です。
・
Class1:有効距離100m
・
Class2:有効距離10m
・
Class3:有効距離1m
■互換性について
Bluetoothのバージョンは基本的に3.0以前・4.0以降で互換性があるので、
バージョンが違っていても通信可能です。
例えば、
Bluetooth4.2のワイヤレスイヤホンと
Bluetooth5.0のスマートフォンであれば問題なく接続ができ、
Bluetooth4.2のワイヤレスイヤホンと
Bluetooth3.0のスマートフォンでは接続ができないといったイメージです。
3.0以前と4.0以降で互換性がない理由にプロファイルの違いが挙げられます。
■プロファイルについて
Bluetoothは、バージョンごとに対応するプロファイルが異なります。
プロファイルとは、機器同士の通信手順などのルールを定義したもので、
Bluetoothを利用する際はプロファイルに定義されたルールに基づいて処理が行われます。
Bluetoothはマウス・キーボード・イヤホンなどあらゆる種類の機器で用意されているため、
プロファイルも大量に存在します。
接続元・接続機器のプロファイルが同じでなければBluetoothを使用できないため、
対象の機器にプロファイルが対応しているか、確認が必要です。
■最後に
バージョンごとに対応している機能が異なるため、
Bluetooth機器を購入する際は、バージョン確認をしっかりしたうえで購入するのがよいでしょう。
■参考文献
「
Bluetooth バージョンの違いと互換性を解説!それぞれの通信性能は?」