こんにちは。
今回は、Azure Storageにおいての、ストレージアカウントの冗長オプションについて解説します。
ストレージアカウントでは、冗長オプションを指定することができます。
オプションの効果として、格納したデータをディスクやデータセンター、
リージョンの障害から保護することができ、ストレージの信頼性を向上することができます。
主な冗長オプションは以下になります。
・ローカル冗長ストレージ(LRS) (既定)・・・リージョン内の同一のデータセンターにデータを3重に複製し、ディスクの障害からデータを守る。
・ゾーン冗長ストレージ(ZRS)・・・可用性ゾーンを意識したリージョン内の異なるデータセンターにデータを3重に複製し、
データセンターの障害からデータを守る。
・geo 冗長ストレージ(GRS)・・・リージョンとリージョンペアでそれぞれローカル冗長を行い、リージョンの障害からデータを守る。
・geo ゾーン冗長ストレージ(GZRS)・・・リージョンとリージョンペアでそれぞれゾーン冗長を行い、リージョンの障害からデータを守る。
どの冗長オプションを利用できるかは、ストレージアカウントの種類によって変わります。
例えば、Standard 汎用 v2は全てのオプションが利用できますが、
Premium ブロック BLOBは、LRS、ZRSのどちらかの冗長オプションしか利用できません。
また、ストレージの信頼性は、LRS、ZRS、GRS、GZRSの順番で高くなりますが、コストも同様に順番で高くなります。
そのため、信頼性とコストのバランスを考え、最適な冗長オプションを選択することが重要になります。
以上になります。
参考文献:AZ-900 : Microsoft Azure Fundamentals テキスト & 問題集 第2版