こんにちは。
今回は、可用性セットと可用性ゾーンについて解説します。
仮想マシンで構成されたITシステムの可用性を向上させるには、Webサーバーなどの同じ役割を担う仮想マシンを複数台作成することが重要です。
例えば、複数台の仮想マシンを作成し、負荷分散サービスと組み合わせると、
1台の仮想マシンが障害により停止した場合でも、サービスを提供し続けることができます。
停止するのは仮想マシンだけとは限りません。
仮想マシンを実行する仮想化ホストであったり、仮想化ホストを束ねるサーバーラック、
サーバーラックを束ねるAzureデータセンターが停止することもあります。
もし同じ役割の仮想マシン群が同じ仮想化ホストやデータセンターで実行されている場合、まとめて停止してしまう恐れがあります。
上記のようなことを防ぐため、仮想マシンではその作成時にオプションとして、
可用性セットまたは可用性ゾーンのどちらか1つを指定できます(同時に指定することはできない)。
可用性セットと可用性ゾーンは、仮想マシンの配置場所を指定することで可用性を向上させることができる機能です。
複数の仮想マシンをそれぞれ異なる
Azureデータセンター、サーバーラック、仮想化ホストに配置することで、障害からシステムを守ることができます。
以上になります。
参考文献:AZ-900 : Microsoft Azure Fundamentals テキスト & 問題集 第2版