◆スプーリングとは
・スプーリングは、処理が低速な出力装置に対するデータの転送を行う際に使用される機能のこと
・データを一回一回転送するのではなく、磁気ディスク装置などへデータを転送してからまとめて転送することで、スループット※を向上させることができる
※機器や通信路などの性能を表す言葉として使用され、単位時間あたりに処理できる量のこと
◆なぜスプーリングが必要なのか
・プリンタなどの低速な入出力装置とCPUでは動作速度の差が大きいため、CPUの待ち時間が増加してしまうのを避けるために行います
・入出力装置とCPUの間に磁気ディスク装置などを入れることによってスループットが向上します
◆基本情報技術者試験の出題例(基本情報技術者平成19年秋期)
・スプーリング機能の説明として,適切なものはどれか。
(ア)あるタスクを実行しているときに,入出力命令の実行によってCPUが遊休(アイドル)状態になると,ほかのタスクにCPUを割り当てる。
(イ)実行中のプログラムを一時中断して,制御プログラムに制御を移す。
(ウ)主記憶装置と低速の入出力装置との間のデータ転送を,補助記憶装置を介して行うことによって,システム全体の処理能力を高める。
(エ)多数のバッファからなるバッファプールを用意し,主記憶にあるバッファにアクセスする確率を増すことによって,補助記憶のアクセス時間を短縮する。
正解
(ウ)主記憶装置と低速の入出力装置との間のデータ転送を,補助記憶装置を介して行うことによって,システム全体の処理能力を高める。
以上になります。
参考
スプーリング | わかりやすいITパスポート用語辞典 (itpassport-study.tokyo)