Power Automateは、Microsoftが提供しているRPA作成ツールです。

「触ってみた」というタイトルから察することができると思いますが、筆者はもちろんPower Automateは触ったことがなかったです。
自発的に触った訳ではなく、新しい業務を覚える過程で触るという受動的なものでした。
作業内容はRPAの不具合部分の修正でした。「対象のwebサイトにログインができず、思うように進まない」「ワークフローのデータダウンロードをするためのメニューに遷移できない」といった修正のため、そこまで難しくないと言われて依頼されました。

簡単な操作説明と目的としていることついて説明されましたが、初めて触るアプリケーションのためちんぷんかんぷんでした。しかし触り始めると詳しい説明もなしに、やりたいことに対する動作設定が簡単にできました。
RPAの作成はコーディング→実行というプロセスを踏むと思っていたのですが、コーディングの部分をもっと直感的に設定することができます。
例えば、MiracleJobのログインボタンをクリックするという動作を実行する場合、ログインボタンの情報を取得して設定することで、マウスポインタをその場所に移動させ、クリックすることを自動的に行うことができます。または画像を設定することで、その画像の場所にマウスポインタを自動的に移動させることもできたりします。
このお手軽さはGUIによる利点だと感じました。

ほかには、自分のマウス操作を記録することもできます。Power Automateではレコーダーウィンドウというものがあり、レコードを開始するとマウスの動きやキーボードの動きまでも記録することができます。これを利用することで、目的の操作を自動化させることができます。
これらの簡単操作だけでも、簡単な自動化ツールを作成することができます。

 例えば、【デスクトップのMicrosoft Edgeを開く→お気に入りを開いてMiracleJobをクリックする→ユーザーIDを入れる→パスワードを入力する→ログインボタンをクリックする】といったフローも特別なコードを書くことなく、ボタンの情報取得やレコーダーを駆使して実現することが可能です。
一度作ってしまえば、開始ボタンをクリックするだけでこれらの動作を簡略化することができます。
これだけ聞くとPower Automateに対するとっつきやすさを感じられるのではないでしょうか。


今回は初めてPower Automateを触った時の感想や、簡単な利用方法について書いてみました。
紹介した方法以外にも変数を利用したり、手順をループさせることで延々と作業を行うこともできます。（現場ではループが止まったらTeamsに通知するといった仕掛けが作られていました）
便利な機能を知ることでもっと使いこなすことができますが、最初は簡単なものから慣れることが必要です。触りながら手軽に自動化ツールを作ることができるのがPower Automateの魅力だと私は思います。一部機能は制限されていたり、実行できる回数が制限されている無料版もありますので、興味のある方はぜひインストールして利用してみてください。

Power Automate | Microsoft Power Platform