今回はテキストエディタの説明（主にvimの操作）をしていきます。
テキストエディタとはテキストファイルを編集するソフトウェアのことです。
その中でもvimは必ずと言ってもよいほどLinuxの分野でよく目にすることになります。
覚えることがたくさんありますが、この機会に是非覚えてみてください！

vim
vim（vi）はUnix系OSの標準的なテキストエディタです。
viの拡張版ですが、基本的に操作等に違いはないです。

＜基本的なvim操作＞
カーソルの移動
vimでは、以下のキーを使用してカーソル移動をします。
・h：左に移動
・j：下に移動
・k：上に移動
・l：右に移動

モードの切り替え
vimには以下の4つの基本的なモードがあります。
・ノーマルモード：カーソル移動、ヤンク・プット、削除、vimの終了などができます。
 ・Escキーを押すことで頬化のモードからノーマルモードに切り替えます。
  ※ヤンク（yank）は、テキストをコピーすることです。実際は、テキストデータをバッファという領域に取り組んでいます。
  ※プット（put）は、コピーしたテキストをペーストすることです。バッファに取り組んだテキストデータを指定箇所に挿入します。
・インサートモード：テキストの挿入・削除・プット、補完などができます。
 ・i,a,s のいずれかのキーでインサートモードに切り替えます。
・ビジュアルモード：テキストのヤンク、削除、整形、移動、連結などはできます。
 ・v,V,ctr-v のいずれかのキーでビジュアルモードに切り替えます。
・コマンドラインモード：編集した内容を保存したり、vimを終了したりできます。
 ・：（Exコマンド）でコマンドラインモードに切り替えます。
  ※Exコマンドにはほかにも新たにウィンドウを作成したり（：new, :vnew）、タブページを開いたり（:tabnew）といった操作が可能な様々なコマンドがあります。
 ・ファイルを保存したり、vimを終了するときはコマンドラインモードに切り替えます。

＜vimの起動と終了＞
vimコマンドを実行することで、vimを起動できます。
例：
# example_fileというファイルを編集するためにvimを起動する。
vim example_file

vimを終了するには、次のような手順で操作が必要です。
1. Escキーを押してノーマルモードに切り替えます。
2. ：を押してノーマルモードに切り替えます。
3. ：に続けて以下のいくつかのコマンドの後にキーを押して実行します。
コマンド
q：vimを終了します（quitでも同様）
q!：編集した内容を保存せずにvimを強制終了します。（quit!でも同様）
wq：編集した内容を保存してvimを終了します。
wq!：編集した内容を保存してvimを強制終了します。
x：何かしらの変更があった場合のみ内容を保存してvimを終了します (exitでも同様)
qa：複数のファイルでvimを同時に起動している場合、全てのファイルのVimを終了します
cq：編集した内容を保存せずにエラーコードを返してvimを終了します (cquitでも同様)

＜テキストの編集＞
挿入のやり方
vimを起動後、編集したいときはインサートモードにiキー押して切り替えます。すると、ターミナルの左下に--INSERT--もしくは--挿入--と表示されます。
編集が終わったらEscキーを押してノーマルモードに戻ります。テキスト編集ではこのインサートモードとノーマルモードの切り替えを頻繁に行います。ほかにも以下のキーを用いてインサートモードに切り替えます。
キー
i：カーソルの前に挿入
a：カーソルの後に挿入
l：行頭に挿入
A：行末に挿入
o：下に空白行を追加し、そこに挿入
O：上に空白行を追加し、そこに挿入
s（cw）：カーソル位置の文字を削除し、そこに挿入
S（cc）：カーソルのある行を作成し、そこに挿入

削除のやり方
ノーマルモードのままでも、テキストを削除することができます。削除したい文字の上までカーソルを移動させ、xキーを押すと削除できます。
キー
x：カーソル位置の文字を削除
X：カーソル前の文字を削除
dw：カーソル位置の単語を削除（空白を含む）
de：カーソル位置の単語を削除（空白を含まない）
dd：カーソルのある行を削除
d$(D)：カーソル位置から行末までのすべてを削除
（C：削除してインサートモードに））

今回はテキストエディタについてやvimでのファイルの編集方法について説明しました。
次回はvimの要素であるオペレータとモーションやヤンクとプットなどについて説明します。