今回はOSI参照モデルについて紹介します。
OSI参照モデルとは、ネットワークで利用されるプロトコルの役割を分割し、わかりやすくしたモデルです。このモデルはカプセル化する時と非カプセル化する時など説明する時に使われます。
全部で7層あり、各階層での役割が決まっています。データのやり取りをする際に、上の階層からヘッダをつけて下の階層に送っていきます。これがカプセル化です。そこからデータが送信された後に今度は下の階層からヘッダを取り除いて上の階層に移動させます。これを非カプセル化と言います。本当はカプセル化する際に細かいやり取りがありますが、ここでは割愛します。
非カプセル化はガチャポンで例えると、【ガチャのケースを外す→説明書を取り出す→おもちゃの入ったビニールを外す→おもちゃが出てくる】といったガチャポンのおもちゃを取り出すための動作に似ていますね。
簡単な概要とカプセル化について紹介したので、次は各階層の紹介をしていきます。
第1層:物理層
電気信号を変換したり送受信する層。ケーブルなどが物理層にあたる。
第2層:データリンク層
物理的に繋がれた機器とデータの受け渡しを行う層。スイッチがこの層にあたる。
第3層:ネットワーク層
物理的に繋がれた複数のネットワークを繋げる層。ルータがこの層にあたる。
第4層:トランスポート層
通信制御を行う層。再送制御やコネクションの確立などがこの層にあたる。
第5層:セッション層
通信の開始から終了までの処理を一つのまとまりとして管理する。
第6層:プレゼンテーション層
データの表現方法を定義する層。データの表現形式が違う場合は変換して表示することができる。
第7層:アプリケーション層
アプリケーションの通信方法や表現方法にまつわる役割を担う層。
以上がOSI参照モデルになります。
ネットワークに問題があった際のトラブルシューティングにも使う事が出来ます。ケーブルが抜けていないか、スイッチに問題があるか、ルーターに問題があるかといった段階的に考えることができるのも、このモデルのいいところだと思います。