今回はルーティングについて紹介します。
ルーティングとは経路制御の事を指し、ネットワークでは宛先への最適経路を算出し、通信を行います。
ネットワークは複雑で、様々な機器が入り混じって構成されています。そこからARPリクエストやARPリプライのやり取りをし、宛先が見つかったら、自身で経路を指定したり、動的にルートを探して宛先までデータを届けます。
現実世界で例えるなら、目的の駅までどの路線を使っていくかルートを決めることと似ていると思います。例えば、現在地を新宿とし、目的地を秋葉原とします。秋葉原まで行ける路線や組み合わせは様々かと思います。
選択肢1.山手線内回りで乗り換えなしで行く
選択肢2.山手線外回りで乗り換えなしで行く
選択肢3.総武線で乗り換えなしで行く
選択肢4.中央線で御茶ノ水駅まで行って、総武線に乗り換えて行く
自分が思いつく中でもこれだけあって、この中から最適なルートを決定します。ルートを決定するためにはまず優先順位を決めます。例えば、料金だったり乗り換え回数だったり乗車時間だったり様々です。理想は「料金が安い・早く到着する・乗り換えが少ない」の3拍子揃ったルートですね。
実はこの優先順位というのは、ネットワークのルーティングでも決めています。その指標の事をメトリックと言います。ルーティングプロトコルによって指標は様々ですが、ここでは割愛します。このコストが小さいルートに絞って最終的にルートを選択します。ここまでがルーティングの流れになります。どこかのルーターが故障や障害で動かなくても、他のルーターを経由して最適なルートを算出します。このルート情報が登録されているのが、ルーティングテーブルです。
ルート情報は動的にも静的にも登録することができます。自身で登録したルートはスタティックルーティングと言い、自動的に登録されたルートはダイナミックルーティングと言います。
多くの単語が出てきて難しく感じた人もいるかと思いますが、現実世界のものを例えると、実はそんなに難しいものではく、身近にあるものです。ドライブするためにカーナビを使ってルートを選択するもの1種のルーティングだと思います。
以上、ルーティングの紹介でした。
参考URL
ルーティングとは?ネットワーク初心者向けにわかりやすく3分で解説 | ビズドットオンライン (it-biz.online)