今回はルーティングで使われるMACアドレステーブルとARPテーブルを紹介します。
まずは単語の分解からしていきます。
・MACアドレス
ネットワークに繋がる機器に割り振られる固有のアドレス。一意の番号なので、世界で一つの番号と言えるでしょう。16進数が使われ、ベンダ識別子とベンダ管理番号で構成される。PCにはもちろんの事、ゲーム機にもついている。
・ARP
Address Resolution Protocolの頭文字をとった略称。指定のIPアドレスに通信する際に、そのIPアドレスを持つ機器かどれかを知るために問い合わせをし、返答が来たら、その機器に向けて通信を行う。
・テーブル
机という意味もあるが、データベース用語では、データの格納場所という意味で使う。規則正しくデータが格納されている。
これらの単語を組み合わせます。
・MACアドレステーブル
MACアドレスが格納されているもの
・ARPテーブル
IPアドレスとMACアドレスの対応関係が格納されているもの
要は各アドレスが格納されているものという認識で問題ありません。
スイッチに接続されている機器のMACアドレスを記録することで、指定されたポートにだけ通信することができます。MACアドレスがテーブル登録されていない場合、自動で登録する動的MACアドレスと自身で登録する静的MACアドレスがあります。
ARPテーブルも同じように、IPアドレスとMACアドレスの対応関係をテーブルに記録しておくことで、次回以降同じ相手に通信する際にARPリクエストを送らなくて済みます。
イメージしやすいのは電話帳でしょうか。初めて電話するには電話番号を直接聞くか、誰かから又聞きしなければなりません。一度聞いてしまえば電話帳に登録することで、手間を省いて直接電話することができます。
今回はMACアドレステーブルとARPテーブルについて紹介しました。テーブルには動的にも静的にもMACアドレスやIPアドレスを登録できるので、規模に合わせて登録方法を変えると良いでしょう。
参考URL
MACアドレスとは?IT初心者向けに分かりやすく3分で解説 | ビズドットオンライン (it-biz.online)