AzureはMicrosoftが運営し、ネットワークを通じてサーバー上でサービスを提供します。ネットワークを使うということはデータセンターにアクセスする必要があります。しかしながら利用者は全世界におり、データセンター1つではとてもじゃないですが、アクセスが集中しすぎてまともに運営することができません。
そのため、データセンターを各地においてアクセスを分散し、可用性を高めていきます。Azureでいえば、仮想マシンを複数作成し、ロードバランサーのように扱って、アクセスを分散するようなものです。
この各地のデータセンターのまとまりを【リージョン】と呼びます。リージョン内にあるデータセンターとやり取りをすることで、低遅延かつ、信頼性の高いサービスを提供することができます。
東日本リージョンには東京都と埼玉県にデータセンターがあり、西日本リージョンには大阪府にデータセンターが存在します。
Azure Portalではリソースグループなどを作成する時に選択します。一部特殊なリージョンも存在し、その特性にマッチしたリージョンを選択することも可能です。選択したリージョンにデータを格納することができます。
リージョンはデータセンターのまとまりだけではなく、可用性ゾーンという障害に対しての冗長化を行うことができます。これは、電源や冷却手段といったネットワークの障害があっても継続できるようなサービスとなっています。仮に1つのゾーンが障害や災害で動かなくなってしまっても、他のゾーンで賄うことができます。この可用性ゾーンは日本だと東日本リージョンのみ対応しています。
そんな可用性ゾーンには、2つのサービスが存在します。
・ゾーン型サービス
リソースをデプロイするゾーンを指定することができます。同じ役割の仮想マシンを別のリージョンにデプロイすることで、可用性が上がる
・ゾーン冗長型サービス
リソースをデプロイすると複数のゾーンにレプリケートすることで、可用性を上げることができる。ゾーン型サービスとは違って、一度に複数のゾーンに作成することから、ゾーン型サービスより可用性が高い。
今回はAzureにおけるリージョンについての紹介でした。規模が大きくなってもやっていることは、負荷を分散して継続的にサービスを動かし続ける事です。リージョンによってできるサービスの違いや冗長化について検討しながら、利用するリージョンを選択しましょう。
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