Azureを運用するにあたって必ず必要なものがリソースグループとサブスクリプション
サブスクリプションなしではリソースグループを作成できませんし、リソースグループがなければVirtual Machinesなど作成することができません。
・サブスクリプション
リソースを割り振るためのアカウント。従量課金制のため、リソースを使用した分だけ、このサブスクリプションに紐づけられた支払情報に請求される。
・リソースグループ
作成したVirtual Machinesや仮想ネットワークを格納するグループ。リソースグループを削除するとリソースグループ内に格納されてるものがすべて削除される。
実はこのサブスクリプションアカウントやリソースグループを複数作成することができます。これらを複数作成することにメリットが存在します。
メリット1 部門ごとに請求を分けることができる
企業は複数の部門に分かれて、部門ごとに売上が発生したり支出が発生します。サブスクリプションを分ける事で部門ごとに発生した費用を分けることができるので、費用管理が楽になります。複数の部署の仮想マシンが格納されていては、仕分けは難しいでしょう。
メリット2 部門ごとにネットワークを分けることができる
メリット1と似た内容にはなりますが、ネットワークを分けることでとある部署しかストレージサービスにアクセスできなくしたり、アクセスの多い部門はリソースを多めに取り、アクセスの少ない部門はリソースを少なめにするといった調整も可能です。仮想環境と本番環境に分けるといったやり方も良いでしょう。
メリット3 使用状況から運用方針が立てやすい
Azureには「コストの管理と請求」というサービスがあります。コストの管理と請求は、その名の通り請求金が閲覧できる上にコストのアラートを設定すると、設定金額が近づくとアラートでお知らせしてくれます。メリット1では請求先を分けて管理ができるという経理的側面のメリットを挙げましたが、メリット3はサブスクリプションを分けることで経営的側面からもアプローチができます。メニュー内にある「支出の割合と予測」では、日ごとに支出金額をグラフで表示されたり、「この月の上位の製品 (請求金額別)」では円グラフでトータルで使ったサービスの支出割合が表示されています。この指標は次の戦略に役立てることでしょう。
この記事ではサブスクリプションを分けるメリットについて解説しました。他にも分けるメリットはあると思いますが、思いつく限り書いてみました。これらのメリットはAzureを運用していく上で、コスト管理に必要な要素でもあります。請求が部門ごとにまとまっていると、費用を取りまとめている経理部門担当者も喜ぶと思います。
Azureのサブスクリプションとリソースグループを上手く利用して、運用していきましょう!
参考サイト
Azure と AWS のアカウントとサブスクリプション - Azure Architecture Center | Microsoft Learn