Storageは日本語で貯蔵・保管・記憶装置を意味する単語。掛け合わせると、Azureを使ってデータを保管するという意味になります。
クラウド上にストレージを用意することで、ネット環境さえ整っていればいつでもアクセスができます。通信障害や災害が起きてもクラウド上にデータが残っているため、事業が継続して行えることが強みになります。このように、システムの機能やサービスが止まることなく稼働し続ける事、サービスが止まる事態が少ないことを高可用性と言います。
オンプレミス環境で災害・障害対策が出来ていないと、不測の事態に備えられていないため、高可用性があるとは言えないでしょう。
では、Azureではどのようなサービスがあるのでしょうか。
Azure上に共有ファイルを作成する。オンプレミスの共有ファイルをAzureファイルに置き換えることができるので、スムーズにクラウド環境に移行できる。もちろんファイルパスさえ分かればどのマシンからもアクセスできるのが強み。
BLOBはBinary Large OBjectの略称。バイナリデータを保管するストレージとなっている。データの例を挙げると、動画ファイル、圧縮ファイル、実行ファイルといったデータがある。ファイルやディレクトリ構成がないため、コンテナに格納される。
NoSQLデータを格納するストレージ。NoSQLのため柔軟性が高く、膨大なデータをAzure上で管理できるのが特徴。Azureポータル内でテーブルやエンティティの追加ができるので、SQLのようにスキーマを考慮しなくてもよい。しかし、複雑なデータを結びつけるのが苦手なので、一長一短である。SQLを作成するのであれば、Azureポータル内からSQLデータベースの作成が可能。
Azure Storageを用いたメッセージングサービス。メッセージングとはIT用語でデータ交換の事を指す。本来はデータを送信した後、受信側は処理結果を返すやりとりをするが、この場合処理結果が返ってこないと次の処理を進めないため時間がかかってしまう。キューストレージを用いることで、処理結果が返ってこなくてもデータを溜めることがでいるので、どんどん次の処理を行うことができる。この処理をAzure上で行うためのストレージ。HTTPやHTTPSを利用しているため、他のシステムやアプリケーションから利用がしやすいのが特徴。
・Azure Disk Storage
Azure Virtual Machines用のストレージ。選択できるディスクは4種類あり、性能はUltra Disk Storage > Premium SSD > Standard SSD > Standard HDDとなっている。さらに使用するストレージによってはデータの冗長性を確保するオプションが選択できる。
以上がストレージサービスになります。
上記のストレージを作成するためにはAzureポータル内でストレージアカウントを作成しないといけないので、忘れずに作成しましょう。
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Microsoft Azure Technology 1ヶ月でクラウドエンジニアになる本 2022 (miracle-solution.com)
Azure Files の概要 | Microsoft Learn
Blob (オブジェクト) Storage の概要 - Azure Storage | Microsoft Learn
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