2023年1月16日(月)、米Microsoftが大規模自然言語処理モデル「GPT-3」などを Microsoft Azure 上で利用できる Azure OpenAI Service の一般提供を開始すると発表しました。
また、近日中に ChatGPT も Azure OpenAI Service で利用可能にする方針も明かしています。
GPT-3(Generative Pre-Training-3)とは大規模な自然言語処理モデルのことで、ChatGPT 開発元と同じOpenAIが提供しています。
GPT-3 は約1,750億個(約45TB)のテキストデータを使用して学習しているため、非常に高い精度である単語の次に来る単語を予測することで、はるかに人間らしい文章を生成できるようになりました。
具体的な使用例としては、広告のキャッチコピーやニュース記事の作成、ブログ分、料理レシピ、プログラミングコードまで、幅広い文章の自動生成を可能とします。
ChatGPT はGPT-3 をベースに対話式にしたAIモデルです。
Azure OpenAI Service とは Azure にて利用できるサービスの一つで、OpenAIが開発している「GPT-3」や「ChatGPT」のAPIにアクセスし言語モデルを利用します。
Microsoft は OpenAI に出資しており、GPT-3 の独自ライセンスも取得していますが、悪意ある目的で利用されることを防ぐために招待制で提供していましたが、16日をもって一般提供が始まりました。
活用例としては、カスタマーサービスログからクレーム部分を抽出し、解釈した問題点を開発チームに提示させることで、スピーディなシステム改善への取り組みが可能とのことです。
また、同じOpenAIが提供している、文章から画像を生成するAI「DALL・E2」も同サービスで利用可能とのことです。
なんだかすごい時代になりましたね。
新システムの従業員向けマニュアルなど、定常業務とは別に時間をかける必要のある業務を肩代わりしてくれるやもしれません。
人間とAIの業務の住み分けをすることで、業務改善や高い効率化が期待されます。
参考:
AzureでChatGPTが利用可能に、近日公開 「Azure OpenAI Service」一般提供スタート - ITmedia NEWS
自然言語処理モデル「GPT-3」の紹介 | NTTデータ先端技術株式会社 (intellilink.co.jp)
GPT-3とは | データアーティスト株式会社 | AI (人工知能) (data-artist.com)