今回はRAIDについてご紹介します。
RAID(Redundant Arrays of Independent Disks)とは、複数のHDDをひとつのHDDのように認識させる技術のことです。
RAIDにすることで、冗長性の向上・書き込み、読み込み速度の向上・大容量化などのメリットがあります。
RAIDにはレベルがいくつかあり、「RAID+番号」という形で表します。
以下が主に使用されているRAIDレベルです。
■RAID0
RAID0はストライピングとも呼ばれます。
2台以上のディスクを直列化して1台のディスクとするものです。
RAID0は個々のディスクの容量をまとめた容量が認識されます。またディスクの台数が増えれば増えるほど読み書きの速度も向上しますが、冗長性はないため注意が必要です。
■RAID1
RAID1はミラーリングとも呼ばれます。
2台以上のディスクを並列化して1台のディスクとするもので、個々のディスクには同一のデータが書き込まれます。
2台のディスクを使用する場合は容量は1台分となり、読み書きの速度も1台のときと変わりません。
■RAID5
RAID5は3台以上のディスクで構成し、パリティ領域と呼ばれるデータ復旧用の冗長なデータを各ディスクに分散して保持するものです。
RAID0と同様直列化され、ディスクが何台になってもディスク1台分の容量がパリティ領域として利用されるので、ディスク台数を増やした分だけRAID5全体の容量は増えます。
構成しているディスクに障害が発生した場合、ほかのディスクのパリティ領域を利用することで復旧することができます。ただし1台だけ故障した場合はデータを復旧することが可能ですが、同時に2台以上故障した場合はデータは失われてしまいます。
■RAID6
RAID6はRAID5のパリティ領域をふたつに増やしたものです。また、RAID6ではディスク台数は4台以上になります。
RAID5に比べると書き込み速度は低下します。