Microsoft Teamsに関して有益そうな情報を共有させていただきます。
【Teamsで会議URLから会議の発行元テナントを判断する方法】
■環境
Microsoft 365サービスが利用でき、OutlookにTeamsのアドインが設定されている環境
■概要
・Teams管理者向けの情報です。管理者権限でAzure Active Drectory管理センター(以下AADAC)
に入らなければならない場合があります。
・Outlookで、Teams会議に参加するための招待URLが送られて来たが、
発行元が顧客テナントなのか自社テナントなのかが分からない、といった状況があるとします。
その送られてきた会議URLから、発行元テナントと発行したユーザーを特定することができます。
■
手順
①発行元を確認したいTeams会議のURLリンクを、メモ帳やExcel等にコピペします。
②以下のページにアクセスし、会議URLをデコードします。
※この手順は無くても良いですが、デコードしたほうが見やすくなります。
・URLエンコード・デコード
https://tech-unlimited.com/urlencode.html
(例)
以下のIDはランダム生成しているので実際には存在するものではありません。
https://teams.microsoft.com/l/meetup-join/19:d3EKJCC1i-pOpxsGJ1zHfVMeRItwUedMFf3lvlJF2x41@thread.tacv2/1636501792942?context=%7B%22Tid%22:%22e917e922-6700-4e05-b3d2-972da4dcbd29%22,%22Oid%22:%2229382d3b-ea10-4ed4-b6b2-8c4a333b5412%22%7D
デコード後のURLです。
手順https://teams.microsoft.com/l/meetup-join/19:d3EKJCC1i-pOpxsGJ1zHfVMeRItwUedMFf3lvlJF2x41@thread.tacv2/1636501792942?context={"Tid":"e987e922-6700-4e05-b3d2-972da9dcbd43","Oid":"29563d3b-ea10-4ed4-b6b2-8c4a333b5687"}
③デコード後のURLの〈Tid〉以降の値を確認してください。
e987e922-6700-4e05-b3d2-972da9dcbd43
この値は、各テナントで一意に設定されている「テナントID」です。
自テナントのテナントIDを把握しておくことで、会議URLの〈Tid〉後に記載されている値から、
発行元が自テナントか他テナントかを判断することができます。
④〈Tid〉の文字列の後に、〈Oid〉が記載されているので、その値を確認してください。
29563d3b-ea10-4ed4-b6b2-8c4a333b5687
この値は、各ユーザーに一意に設定されている「ユーザーオブジェクトID」です。
29563d3b-ea10-4ed4-b6b2-8c4a333b5687 ※8-4-4-12の半角英数でできた文字列
この「ユーザーオブジェクトID」を控え、AADACから検索をかけることで、
会議URLを発行したユーザーを特定することができます。
【AAD管理センターから自テナントIDとユーザーオブジェクトIDを確認する方法】
〈テナントID〉
①管理者アカウントを使ってAAD管理センターにサインインします。
②「すべてのサービス」から、Azure Active Directoryを選択します。
③「概要」タブに飛ぶので、右ペインの「基本情報」配下にある「テナントID」の部分を参照ください。
〈ユーザーオブジェクトID〉
①管理者アカウントを使ってAADACにサインインします。
②「すべてのサービス」から、Azure Active Directoryを選択します。
③左ペインから「ユーザー」タブを選択します。
④「ユーザーの検索」で、ユーザーオブジェクトIDを知りたいユーザーの名前・メールアドレス等を入力し、
検索します。
⑤ヒットしたユーザーをクリックし、「ID」配下にある「オブジェクトID」の部分を参照ください。
以上になります。