今回は、Azure Virtual WANについてご紹介いたします。
Azure Virtual WANを説明する前に「WAN」について説明していきます。
WANとは、「Wide Area Network」を略したもので、
遠く離れたエリアとつながったネットワークのことを指します。
インターネットもWANの1つであり、意外とみなさんも知らずに利用しているものになります。
本題のAzure Virtual WANについて説明します。
Azure Virtual WANとは、Microsoft Azureが提供する大規模拠点間接続サービスです。
SD-WANデバイスとAzure Virtual WANを接続し、拠点とVNET上のシステムとの通信、拠点とデータセンターとの通信、拠点間通信などを実現することができ、推奨パートナーデバイスを使用すれば構成を自動化することが可能になります。
Azure Virtual WANリソース自体は管理の枠のようなリソースで、ネットワークの相互接続を実現するのは、Azure Virtual WANリソース内で構築する「仮想ハブ」と言うリソースで、この仮想ハブには、
複数の仮想ネットワーク、
エクスプレスルート、
オンプレミス拠点、
ポイント対サイト利用したモバイルユーザーを接続することができ、各ノード間の通信がシームレスに行えるようになります。オンプレミス拠点⇔仮想ハブ間がサイト対サイトの接続であれば可能です。
Azure Virtual WAN の大きな特徴として、Azure上でハブ&スポーク構成が組めます。
・ハブ&スポークとは?
Azureが管理する
仮想ハブ(中心拠点)に拠点ネットワークや仮想ネットワークを
スポークネットワーク(スポーク)として接続することができ、最大で1,000拠点と接続できます。
そのため、接続拠点や仮想ネットワークが多い構成に対して、ハブ&スポーク型を軸にし、相互接続NW構成が可能です。
例えば接続ノードが30以上ある場合や、グローバルな拠点間において相互接続させたい場合などに、Azure Virtual WANを利用するといいでしょう。
以上、Azure Virtual WANについてご紹介でした。
【参照】https://cloud.nissho-ele.co.jp/blog/azure-virtual-wan/