ファイルシステムに書き込みができなくなるとファイルシステムが壊れるなどの不具合が発生すると考えられます。ディスクの空き容量不足、もしくは使用できるiノードがないの2点が原因として考えられます。これらを解消するにはディスクの容量確認をする必要があります。
□dfコマンド
ディスクの空き容量の確認には、dfコマンドを使います。dfコマンドを使うとマウントされているファイルシステムの総容量や使用中の容量、空き容量などが表示されます。上の例では、オプション-hを使って見やすい単位で情報を表示しています。
iノードの使用状況の確認はdfコマンドに-iオプションを付けることで実現できます。実際に実行した場合上のようになります。その他、主なオプションは以下のようになります。
・dfコマンドのオプション
-h 容量を適当な単位で表示する。(1K=1024バイト)
-H 容量を適当な単位で表示する。(1K=1000バイト)
-k 容量をKB単位で表示する。
-i iノードの使用状況を確認する。
□duコマンド
ディレクトリの容量を確認するにはduコマンドを使用します。上の例では-aオプションによってディレクトリだけでなくファイルの容量も同時に表示しています。その他、主なオプションは以下のようになります。
・duコマンドのオプション
-a ファイルも表示する。
-l リンクも含めて集計する。
-c すべての容量の合計を表示する
-k 容量をKB単位で表示する。
-m 容量をMB単位で表示する。
-s 指定したファイルやディレクトリのみの合計を表示する。
-S サブディレクトリを含めずに集計する。
-h 容量を読みやすい単位で表示する。
参考:Linux教科書 LPICレベル1 Versuon5.0対応