今回は、仮想マシンのデータを保護する種類をご紹介いたします。
Azureでは、データを目的に応じて、複数のバックアップオプションをVMに使うことができます。
Azure Backup
ユーザーのオンプレミス リソースをクラウドにバックアップするためのシンプルなソリューションや、元のデータが誤って破壊されることを防ぐために、独立して分離されたバックアップを提供する。
また、Windows VM と Linux VM のアプリケーション整合性バックアップのサポートや、
geo 冗長 Recovery コンテナーに保存される復旧ポイントが作成され、 復旧ポイントから復元するときは、VM 全体を復元するか、特定のファイルだけを復元することができます。
Azure Site Recovery
大きな自然災害や広範囲にわたるサービス中断によりリージョン全体で障害が発生したような状況でも、VM を保護することができ、任意の Azure リージョンにレプリケートできます。
Site Recovery で対応できるレプリケーションは次の通り
・Azure リージョン間で Azure VM をレプリケート
・オンプレミス VM、Azure Stack VM、物理サーバー
マネージドディスクのスナップショット
開発環境やテスト環境では、管理ディスクを使用しているVMのバックアップをスナップショットを使って簡単に作成することができます。
スナップショットは、使用されるサイズに基づいて請求されます。 たとえば、64 GiB のプロビジョニング済み容量でマネージド ディスクのスナップショットを作成し、実際に使用されたデータ サイズが 10 GiB である場合、スナップショットは使用されたデータ サイズである 10 GiB 分のみ課金されます。
※スナップショットとはスナップ写真という意味の英単語で、ITの分野では、ある時点(瞬間)における対象の全体像を丸ごと写し取ったものを表します。
ゲームでいうセーブみたいなものです。
※マネージドディスクとは、Azure仮想マシンのOSディスクと、データディスクのために用意された専用のストレージサービスのことを指します。
イメージ
マネージド ディスクでは、マネージド カスタム イメージの作成もサポートしています。 イメージは、ストレージ アカウント内のカスタム VHD から作成することも、一般化されたVM から直接作成することもできます。
このマネージド カスタム イメージにより、ストレージ アカウントのコピーや管理を必要とせずに、カスタム イメージを使用して数百台の VM を作成することができます。
スナップショットとバックアップの違い
スナップショット≠バックアップになります。
バックアップとは、ストレージ内にあるデータのコピーを作り、万が一ストレージ内のデータが破損してしまった場合に、コピーを使ってシステムなどを復元できます。
スナップショットとは、ある時点のイメージが同一ストレージ内に保存されるだけなので、もしディスク障害が発生してしまった場合は、データを復旧することができません。
以上、仮想マシンのデータを保護する種類のご紹介でした。
【参照】仮想マシンのデータを保護する - Learn | Microsoft Docs