今回は、Azure Monitorについてご紹介いたします。

クラウド上で稼働する仮想マシンやアプリケーション、ネットワークの運用では、異常がないか、効率的に稼働しているかどうかを常に監視する必要があります。

Azure Monitorでは、Azureで構築したクラウドとオンプレミスの利用に関わる情報を収集し、障害の発生を防ぐとともに、最大のパフォーマンスを発揮できるようにサポートする監視ツールです。複数のツールで構成されており、インフラストラクチャー、アプリケーション、ネットワークの状況を監視し、問題点の発見と適切なリソースを確保するために役立ちます。

Azure Monitorで使用（収集）できるデータは「メトリック」と「ログ」の２種類あります。

・メトリック
各種データリソースの情報を１分間隔で収集しています。リアルタイム対応が必要なケースに向いており、収集されたデータは、メトリックエクスプローラーを使用して分析や視覚化、アラートの通知、自動スケーリングを使用しての自動化などの実現が可能になります。

・ログ

複雑な分析に適しています。メトリックのデータは数値が中心ですが、ログのデータには詳細な説明のテキストが付加されます。メトリックとは異なり、定期的にデータを収集しません。また、データの構造も異なっています。ログとして格納されたAzureの利用統計情報は、他のデータと組み合わせて活用できます。

Azure Monitorで何が出来るか

・Insight（洞察）
アプリケーションや仮想マシン、ネットワークの監視し洞察を行う
・Visualize（可視化）
メトリックのグラフやアクティビティログの表を組み合わせたAzureダッシュボードを利用することで、クラウド全体の使用状況を視覚的に把握できる
・Analyze（分析）
スマート分析や機械学習アルゴリズムを活用し、ログやメトリックの分析を行う
・Respond（対応）
メトリックやデータを使用してアラートルールを作成し、アプリケーションや仮想マシンなどのリソースで問題を見つけた場合や、リソースの異常や事前に設定した値を超えた場合にアラートを発行することができます
・Integrate（統合）
Logic Appsデータの収集や、APIのエクスポートなどを行います

Azure Monitorを利用すれば、詳細な監視と問題解決の自動化ができるとともに、柔軟なスケーリングを実現します。以上、Azure Monitorのご紹介でした。

【参照】https://www.fenet.jp/dotnet/column/tool/1797/