今回はLinux上にある二つの時計、ハードウェアクロックとシステムクロックについて紹介します。
■ハードウェアクロック
コンピュータのマザーボード上に搭載されていて、電源を切っても動作し続ける。
hwclockコマンドで確認・設定が可能。
精度は高くない。
■システムクロック
メモリ上で動作。Linuxのカーネル上に存在し、電源を切ると時刻情報が消滅する。
OS起動時にハードウェアクロックの時刻が設定される。
dateコマンドで確認・設定が可能。
hwclockコマンド、dateコマンドにオプションを付加すれば一方の時刻をもう一方に同期させることも可能です。
システムクロックがハードウェアクロックの時刻を参照したあとは、システムクロックとハードウェアクロックは別々に時刻を刻みます。
そのため、元々ハードウェアクロックの時刻にズレが生じている場合もありますが、システムクロックが時刻を刻み始めた後にズレが生じる場合もあります。
参照資料
Linux - システム時刻の維持 (infraeye.com)