今回は、データベース管理システムについてご紹介していきます。

データベースとは、企業が社員、顧客、商品といったの膨大な情報を管理する保管場所です。そのデータベースをユーザーが利用しやすいようにシステム化したものがDBMS(データベース管理システム)です。DBMSで、データベース構造の定義や管理・運用をしたり、操作用の言語やプログラムのインターフェースを提供したり、データのアクセス権限を管理したりしています。

データベースには、以下4つの種類があります。

【階層型データベース】
 階層型データベースは、データをツリー上に展開してデータを保存しているデータベースのことです。階層型データベースでは、派生前のデータと派生後のデータは、親子関係をもち、親データは複数の子データを持つことができ、子データは1つだけ親データを持ちます。

〇メリット
データを登録する際にアクセスルートを登録も登録するので、データアクセスの速度が速い

〇デメリット
複数の親子関係がある場合、データの反映が難しく、柔軟性に欠ける
複数の親を持てる為、データの重複が発生する

【NoSQL】
 NoSQLとは、データベースを操作するためのSQL言語を使用せず、大規模なデータに対応するためのデータベースのことです。ベースとしては、関係型(リレーショナル)データベースと同じですが、NoSQLの方が単純な構造をしています。

〇メリット
関係型(リレーショナル)データベースよりも大規模なデータを扱える
リアルタイムに近い応答性能がある
SQL言語のなどを使用しないため、高い技術がなくても使用できる

〇デメリット
同時実行制御機能が緩く、大量のデータに素早く対処するために、データの整合性が保てない
SQL言語を使用しないため、複雑な条件操作などができず、データの加工が難しい

【関係型(リレーショナル)データベース】
関係型(リレーショナル)データベースは、Excelのように表形式でデータを管理しているデータベースです。表形式のデータ関連付けて、新しい表を作成したりでき、Excelに似ているので簡単に扱えます。

〇メリット
表形式なので、柔軟にデータの取り扱いが比較的容易
SQL言語などを用いて、複雑なデータの関連性を扱える

〇デメリット
詳細に表同士を関連付けることができるので、プログラムが複雑化しやすい
複雑化した場合、処理速度が遅くなる傾向にある


【ネットワーク型データベース】
 ネットワーク型データベースは、多数のデータと多数のデータを関連付けて管理するデータベースのことです。階層型データベースとは異なり、1つの子データが複数の親データを持てるような構造で、1つの親も複数の子を持つことが可能です。

〇メリット
子が複数の親を持てるようになったため、データの重複を避けられる

〇デメリット
複数の親子関係がある場合、データの反映が難しく、柔軟性に欠ける
構造が複雑なので、高度な知識が必要

以上、データベース管理システムについてでした。
ご参考いただけると幸いです。

■参考資料
https://freelance-attack.work/column/relational-database-management-system/#RDBMS