Microsoft Teamsで起きた事象について有益そうな情報を共有させていただきます。
【Teamsに投稿したOffiveファイルをOffice365デスクトップアプリで開けない】
■環境
VDI環境(物理でも事象は再現しました)
OS: Windows 10 Enterprise
バージョン: 1909
Office: Microsoft Office Proffestional Plus 2016
■事象
・Teamsに投稿されたOfficeファイルを〈右クリック→開く→アプリで開く〉の順に操作し、
Office365デスクトップアプリで開こうとすると、下記のエラーメッセージが出て開けない。
「この機能は管理者によって無効にされています」
・Excelのデスクトップアプリを開き〈ファイルタブ→アカウント〉の順に開くと、存在するはずのOffice365へのサインインボタンが表示されない
■原因
まず、Teamsに投稿されたOfficeファイルをOffice365デスクトップアプリの順に開くためには、
Officeデスクトップアプリ上からO365アカウントにサインインする必要があります。
本件では、端末のレジストリの設定により、Office365デスクトップアプリのサインインボタンが非表示となっていました。
・コンピューター^HKEY_CURRENT_USER\Softwere\Microsoft\Office16.0\Common\SignIn
SignInOptions
※この時の値が、
3=サインインボタンが非表示の設定
0=サインインボタンが表示される設定
■対処方法
レジストリの値を3から0に変更する。
※レジストリの変更を実行する際には注意が必要です。レジストリを誤って変更すると、深刻な問題が発生することがるので、
慎重に作業するようにお願いいたします。
〈手順〉
【レジストリキーのバックアップ】
①「レジストリエディター」画面(コマンドプロンプトでregeditと入力する)で、以下のパスを表示する
・コンピューター^HKEY_CURRENT_USER\Softwere\Microsoft\Office16.0\Common\SignIn
②「ファイル」-「エクスポート」の順にクリックする
③「レジストリファイルのエクスポート」ダイヤログボックスで、バックアップクリック。
コピーする場所を選択し、任意のファイル名を付ける。
④保存をクリックする
【レジストリの変更】
⑤右ペイン右ペインの「SignInOptions」をダブルクリックする
⑥「DWORD(32ビット)値の編集」画面で、「値のデータ(V):」を「0」に変更し、「OK」をクリックする
⑦レジストリエディターを閉じ、端末を再起動する
⑧再起動完了後、Excelファイルを開く
⑨「ファイル」―「アカウント」を開き、「サインイン」ボタンが表示されることを確認する
⑩サインインボタンをクリックし、「scskinfo.jp」(Teamsにサインインする際に使うアドレス)でサインインする
⑪ユーザー情報の下に「scskinfo.jp」アドレスが表示され、サインインに成功したことを確認する
⑫Teamsを開き、Officeファイルを右クリックする
⑬「開く」―「アプリで開く」と進み、OfficeデスクトップアプリケーションでOfficeファイルが開けることを確認する
■補足
レジストリのパスですが、Office\以降の数字の部分についてはoffice製品の種類によって差異があります。
・コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Common\SignIn
Office2013 15.0
Office2016,Office2019,Office 365 ProPlus 16.0
以上になります。