TIL ※運用
※民間
おすすめ度★★★☆☆
◇概要
ITIL®とは、Information Technology Infrastructure Libraryの略で、ITサービスマネジメントのベストプラクティス(実践され良いと認められたやり方)をまとめた書籍群です。この試験はイギリス商務局により実施され、日本を含む世界中で認知されています。国内のITIL認定試験は、ISEBとEXINの2団体が試験問題を作成・認定・主催し、どちらの団体の試験もPCを利用したオンラインの試験会場を運営する企業(プロメトリック)にて受験可能です。
ITIL V2とITIL V3は異なった試験が存在しますが、既にV2資格を取得している方は、移行試験を受けることでV2からV3へと移行可能です。
◇必要な知識
ITIL試験はITILの版数とともにバージョンアップを重ね、現在はITIL V3試験となっています。ITIL V3試験は以下の計4レベルの資格で構成されています。
・ITIL入門者向けのファウンデーション ⇒ITIL用語や構造、基本概念に関する知識を身につけている事の証明。
・中級者向けのインターメディエイト ⇒ITIL V3のベストプラクティスやプロセス、役割について個々のモジュール、または複数に渡って習得している事の証明。
・上級者向けのエキスパート ⇒インターメディエイトレベルでの各モジュールを満遍なく網羅的にカバーするよう、各モジュールからバランス良くクレジットを習得している事の証明。
・最上位資格のマスター ⇒エキスパートレベルの知識を持った上で、ITIL原則とプラクティスを応用した実務的な職務経験を有している事の証明。
ITIL V3 ファンデーション試験はITIL V3の主なコンセプト、プロセス、専門用語などの基礎的な内容が理解できているかを問う基本レベルの認定試験です。ITILで規定する以下の分野の問題が出題されます。
・サービスストラクテジ⇒ビジネスの要求に基づき、ITサービスを、高い投資対効果で、中長期にわたり、適切かつ確実に提供する戦略を立案する。 ITIL®V2では「サービスデリバリ」に含まれる財務管理は、この段階から活動する。
・サービスデザイン⇒必要なITサービス、それらをマネジメントする仕組み(プロセスなど)を設計する。 ITIL®V2では「サービスデリバリ」に含まれるサービスレベル管理、キャパシティ管理、ITサービス継続性管理、可用性管理が主役のプロセスとなる。
・サービストランジション⇒必要なITサービスを実現するために、安全確実かつ効率的に変更・リリースを行う。 ITIL®V2では「サービスサポート」に含まれる変更管理、リリースおよび展開管理、サービス資産および構成管理が主役のプロセスとなる。
・サービスオペレーション⇒ITサービスの運用を行う。目標達成度を評価し、改善活動の材料を提供する。 ITIL®V2では「サービスサポート」に含まれるサービスデスク、インシデント管理、問題管理が主役のプロセス、機能となる。
・継続的サービス⇒改善改善すべき点を識別し、改善計画を立案し、対処が必要な全ての段階にフィードバックを行う。 ITIL®V2の「サービスマネジメント導入計画と立案」の継続的サービス改善が該当する。
◇資格合格基準
問題数は40問、65%以上の26問正解者が合格になります。
◇試験時間
60分
◇受験料
20,160円(税込)
◇学習方法(書籍)
参考サイト
https://shikaku-itil.jimdo.com/itilとは/
◇受験申込URL
http://it.prometric-jp.com/testlist/exin/index.html
◇その他
試験はPCを使って行われます。40問解答完了、もしくは60分経過した段階で採点され、その場で合否が判明します。
◇参考URL
https://www.newton-consulting.co.jp/itilnavi/column/itil_certification.html